あれは高校3年の冬休みだったか…。
父方の伯父の二回り歳の離れた従姉夫婦が友人の結婚式で仙台に行くというコトで小学4年生の娘(自分から見て従姉姪)を3日ほど我が家で預かってくれというコトで彼女──仮の名は“さくら”とする──の面倒を任されたコトがあった。
この日は悪友数人とゲーセン巡りし、そのまま悪友の家に泊まりで徹マン(苦笑)する約束だったのに、チビのお守りを押し付けられたもんだから最初は「やねこいなぁ…」と思いつつ、さくらと顔合わせをした。
ちなみにさくらとは彼女がまだ赤ん坊の頃と3、4歳の頃に数回会っていたので、自分は彼女のコトは知っていた。
たぶん彼女は覚えていないだろうから、突然こんなガラの悪い、如何にも「やんちゃやってます」みたいな顔した知らない親戚のお兄さん(いや、厳密にはおじさんか…笑)を目の前にすれば怯えて警戒するだろうなぁとは思っていたが、久しぶりに会ってみると意外にも彼女は出会って直ぐに「お兄ちゃん、何して遊ぶ??」「早く遊ぼう!」と、遊びをせがんでくる。
人見知りや物怖じしない、素直な子なのか、とにかく人懐っこく甘えん坊なもんだ
から「まぁ、たまには子供の遊びに付き合ってやるのも悪くないか…」と思い、「んじゃ、どっか遊びに連れてっちゃるけぇ、どこに行きたい?」と聞くと、「楽々園(ひろでんデパート)の屋上(ミニ遊園地)に行きたい!」と言うので、じゃあ行くかというコトで自宅を出たところで知り合いに出くわす。
近所に住む幼なじみの従兄弟──ひよこだった。
ひ「にぃくん、その子は…?」
南「ん、この子は…」
ひ「にぃくん……まさかそういうロリコン趣味が…(ジト目)」
南「はぁっ?!誤解だって!オマエ、忘れたんか?!ほら、○○のトコの従姉さんの子の“さくら”だよ!覚えてるだろっ?」
ひ「さくら…さくら…あ…!あのさくらちゃんっ?わぁ~!しばらく会わないうちに大きくなったねぇ~!うんうん、覚えてるよ!そっか、にぃくんの家に遊びに来てたんだぁー」
南「ったく…オマエはオレをロリコン扱いしておいて謝罪は無しかい…(汗)」
ひ「えへへ…ゴメンねっ…。そうだよね、にぃくんって“モデルガンバカ”の“軍事オタク”だけど、その手のオタクじゃないもんね♪」
南「………オマエ、何気に非道いコトをサラッと言うよな…」
ひ「あはは…(苦笑)」
さ「ねぇねぇ、お兄ちゃん。このお姉ちゃんは誰???」
南「ああー…さくらは覚えてないか…。えーっと……この人は知代子。俺とは従兄弟同士で、さくらのお母さんとも従兄弟だよ。
さ「お兄ちゃんのいとこで、お母さんのいとこ…んん???」
南「あ~……簡単に言うと、さくらの親戚のお姉ちゃんになるんだよ。さくらが赤ん坊の頃から知ってるんだぞ」
ひ「久し振りだね、さくらちゃん。お姉ちゃんのコトは“ひよこお姉ちゃん”でいいからね」
さ「そうなんだー。ひよこお姉ちゃん、帰ったら一緒に遊んでくれる??」
ひ「うんうん♪帰ってきたらウチにおいで。一緒に遊ぼうね♪」
さ「うん!約束だよ!」
──とまぁ、やりとりとしてはこんな感じだった。
付き合いの長い幼なじみにいきなりロリコン疑惑をふっかけられるというとんだ災難に遭ったが、疑惑が解けて後にさくらが家に来た経緯を簡潔に説明し、積もる話はまた帰ってきてからというコトで彼女とは一旦別れた。
だがしかし…悲劇はコレで終わらなかった…。
そう…コレはまだほんの“序章”に過ぎなかった。
さくらを連れだってバスと電車を乗り継いで楽々園に向かい、現地に着いた時、事件は起きた。
何と、高校の悪友(3人)と後輩(2人)にバッタリ鉢合ってしまったのだ…。
悪友A「あれ?ヤーボー(←当時の私のあだ名)、そのちっこい子誰なん??」
悪友B「オマエの妹?ん?でもオマエんトコ、妹一人で高校生だったよな?」
悪友C「まさか…そこら辺の幼女に声掛けて誘拐?!」
後輩A「うわっ、マジっすか?!やっさん、幼女誘拐はシャレになんねぇーっすよ!」
後輩B「や~い、ロリコンペドフィリア~!宮崎勤(←当時話題だった性犯罪者)~!www」
南「アホかっ!この子は…」
悪友A「ヤーボー…隠すことはないぜ…。性癖は人それぞれだ…。オレは差別しないぜ(そして目を逸らす)」
悪友B「こりゃ大スクープだな!(笑)タイトルは【ヤーボー、幼女とお手々を繋いで遊園地へ連れ込みたぶらかす!】──冬休みが明けたら楽しみだわ!www」
後輩B「お巡りさ~ん、ここにミスター・ロリペドがいま~す!異常性欲者は逮捕~!www」
コイツら…好き勝手ボロカス言いやがるよ…(怒)
もちろん、オイラはロリでもペドでも異常性欲者でもないし、根も葉もない言い掛かり、冤罪、濡れ衣であるから、この子は親戚の子で、親の用事でお守りを任されているコトなど、事情を説明するが、オイラをロリペドと決めつけて疑わないコイツらにそんな聞く耳はなく、皆ゲラゲラと笑いながらゾロゾロ去って行く。
コイツら1人ずつぶん殴って半殺しにしてやろうかと思ったが、右手はさくらがギュッと手を握って塞がっていた上、幼い子供の前で暴力沙汰はさすがにマズいと思い、必死に怒りと屈辱に堪える。
(その様子を見ていたデパートの客たちの視線やひそひそがもの凄く痛かったのは言うまでもなかった…)
「ねぇ、お兄ちゃん。“ろりこん”って何?“よーじょゆーかい”って何?お兄ちゃんのあだ名??何かカッコイイね♪」
いや、知らなくていいよ…てか、あだ名じゃねぇよwwwwww
カッコよくもねぇしwwwwww
無知で遠慮を知らない子供の口から飛び出すどギツイ一言はグサグサときましたね、いや、本当…(;´Д`)
まぁ、そういう不幸な事件(笑)はあったが、気を取り直してさくらと一緒にデパートの屋上に上がって遊び、デパートの中のグルメ街で昼飯を2人で食い、腹を満たして小休憩した後に玩具屋によってヌイグルミを一個買ってやり、自宅に帰りましたとさ。
※2013/10/03…文章を一部修正
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