何でもレンズの光学性能(収束率や屈折率、発色の良さなど)を上げるために1950~60年代の終わりごろまでレンズの製造過程で硝子に放射性物質(主に酸化トリウム)を添加剤として交ぜ混んで作ったレンズいくつかあるとか。
1970年代に入ると放射性物質の工業製造への使用が世界的に制限(禁止?)されていく中、日本は70年代中頃までこの手のレンズは作り続けたらしい。
放射能レンズとして特に有名なのが旭光学(現:ペンタックス)が販売していたスクリューマウント(M42)式の交換レンズ【Super-Takumar 50mm/F1.4】がよく知られているみたいで、放射能レンズの見分け方としてレンズの色を見ると分かるらしく、白い紙にレンズを置いて見ると紙が黄色(緑茶色)がかった色に見えるらしい。
これは経年を経る毎にレンズの硝子に混ぜ込まれたトリウムが放射能崩壊を起こして、黄色のフィルターがかかったような黄変を起こすのが特徴で、事実、店の店主が言うにはトリウムなどの放射性物質を添加したレンズは色が特徴的なので素人でも簡単に見分けが付き、普通のレンズよりも格段に写りがいいとか。
※加筆訂正…2015/3/27
1時間当たりの放射能の線量を示す単位を間違えておりました。正しくは7mSV/hrではなく7μmSV/hrでした。
ちなみに1mSVは1000μSV。1SVは1000mSV。
自然界における平均的な放射能濃度は0.12~0.15μSV/hr。
そして人間が1年間に自然界から浴びる放射能は平均で1.5mSV。
実は手元には60年代に製造されたアサヒペンタックスSVがあり、年代的に放射能レンズを盛んに作られていた時期とも被り、実際にこのSVに付いているレンズも黄変が見られる。
手持ちのレンズは大丈夫かどうかネットでググってみたのですが、ヒットせず。
ヒットしないというコトは放射能レンズではないというコトなのか…はたまた放射能レンズのカテゴリーから抜けているのか…。
さすがに手元には放射能測定器なんていう気の利いた機材はないので、とりあえずカメラからレンズを外してカメラボックス(ジュラルミン製)に入れて手元から隔離している。
このレンズの素性がハッキリするまで撮影は一時中断。
もし、健康上に危険を及ぼす代物なら、ポリ屋か役場にでも相談して廃棄処分をしなきゃいけないかもしれない…(-_-:)
手持ちのカメラが得体の知れない“危険物”に見えてきた…。
厄介なモノを引っ張り出してしまいましたね……(-_-;)
