




【ポケットフジカ フラッシュAW】です。
金属ボデーのフレームを持つTRIP35やEES2と違い、プラスチック製のボデーで出来ており、今の目で見れば如何にも安物のオモチャ然とした外観ですが、発売当時(1979年ごろ)は気軽に持ち出せるコンパクトさと【110フィルム】(←通称“ワンテン”)という規格のカートリッジ式フィルムはカメラへのセットが簡単だったコト、そして何より110フィルムのおかげでカメラの仕組みを単純化出来たため、一時期は135フィルムを使うカメラよりも手軽なスナップ写真用のポケットカメラとして70~80年代までの間に急速に普及し、人気を博しました。

↑コレが110フィルム。
ただ、このカメラが使用する110フィルムは135フィルムに比べてあまり画質が良くなかったコトと、135フィルムを使うカメラのコンパクト化により徐々に衰退し、それに追い討ちをかけるようにデジカメの普及でフィルムカメラ自体の需要が低下しつつあったコトもあり、大手メーカーは次々とこのフィルムの製造を終了。
そして2009年ごろに富士フィルムを最後に生産終了となり、ポケットカメラと110フィルムの歴史に幕が降ろしました。


↑電池室の様子。単三電池2本使用。
なので、このカメラは現在、カメラとしての役割は終わってしまい、もう二度と使われるコトはないと思います(^^;)



↑リアカバー周り。レバーを下げると少しだけ蓋が開き、カバーを持ち上げるとフィルム室が顔を出し、ここにフィルムをセットする。
ただ、フィルムを巻き上がるモーターもフラッシュも単三電池2本を入れればちゃんと動くコトから、れっきとした“稼動品”で、フィルムがあればいつでも使える状態は維持しています。



↑スライド式の電源スイッチ。スイッチをONにスライドするとレンズを覆うカバーも追従して横にスライドする仕組み。
なお、コレの持ち主は母で、ばあ様がまだ生きていた頃は機械に弱い母とばあ様が90年代後半までメインに使っていたモノですが、数年前に母とばあ様用にオリンパスのコンデジを買ってあげてからは使われなくなり、実家の本棚の隅っこに放置されていたのを借りてきました(←もとい無断拝借…笑)。



↑内蔵式フラッシュ。スライド式のスイッチを押すとフラッシュが跳ね上がり、使用可能になる。跳ね上がったフラッシュの裏に使用するフィルムのASA/ISO感度に応じたフラッシュの推奨距離の表示がある。
ちなみに実家に残るアルバムで80年代末から90年代中頃に母やばあ様が写した写真のほとんどはこのカメラで写されたモノで、自分も何度かこのカメラで母とばあ様を撮ってあげたコトがあります。






↑純正のソフトケース。外側はビニール製(?)で、内張り柔らかい布が張られている。フラップを開くと右端にうっすらと名前が書かれていたので、一応付箋で隠しています(笑)
ただ、最初にもフィルムの方でも書いた通り、画質に関してはさすがに135フィルムを使用するカメラには見劣りするものの、スナップ写真程度なら当時は110フィルムでも十分なモノで、写りも昭和の雰囲気というか、味というモノが出ていて、コレはコレで懐かしい仕上がりの写真だったように記憶しています。
もし、110フィルムがまだどこかで手に入るなら、もう一度このカメラで写真を撮ってみるのも面白いかもしれないですね。