「ヨキプーズ」。左からプードルの「ゆめまる」、ヨークシャー・テリアの「にこ」と「琥珀」

 

 2024年2月3日(土)

 元日に起きた能登半島地震から約1ヶ月が過ぎたが、被災地では真冬の厳しい寒さのもとで今も懸命な救援・復旧活動が続けられている。

 今回の地震で家が倒壊した柴犬のらんまるについては当ブログでも紹介したが(https://www.youtube.com/@ShibainuRanmaru/videos)、被災した多くの人々はもちろん、犬や猫などのペットも緊急事態下における「非日常」生活を余儀なくされており、亡くなられたり負傷された方々に深い哀悼や1日も早い回復の願いを捧げると共に、多くの人々や動物たちが少しずつでも「元の日常」へと戻れることを心から祈るのみである。

 

 そんな時に何ではあるが、今回は動物ネタを。

 と言っても依然ブログを書く意欲は減退気味で、今回も過去に紹介したことのあるブログやSNSについて改めて言及するだけの手抜きでしかないのだが・・・・・・。

 

 

 その前に、今日は約4年半前に死んだ愛犬の月命日である(上の写真と下の動画)。

 以前も書いたように、これまで使っていた私のオンボロスマートフォンがアメーバ・ブログのアプリに対応しなくなって動画をアップする機能が使えなくなっていたのだが、ブログ用にあらかじめアップしておいた亡き愛犬の動画の在庫が切れたのとほぼ同時期に家人がスマートフォンを更新することになり、そのお古を私が使えることになった(普段ほとんど家に逼塞している私にとって携帯電話やスマートフォンの必要性は極めて低く、これまで新品を買ったことは一度もなく、ずっと家人のお古を使って来たのである)。

 おかげでアメーバ・ブログのアプリも使えるようになり、亡き愛犬の動画も新たにアップ出来るようになった。めでたしめでたし。

 

 

 上の動画を見ていただければ分かるように、亡き愛犬は縁石(コンクリート・ブロック)や路面に引かれた白や黄の道路標示の上を歩く(走る)のが好きで(こうした犬は結構多いようである)、細い縁石や線の上を実に器用に疾走していたものである。どうして何もない平坦な道路や何の表示もない場所よりも縁石や線の上を走りたがるのか最後までよく分からなかったのだが、毎回愛犬が軽快に走っているのを見るのは私にとってもこの上なく楽しい時間だった。

 願わくは今もどこかで愛犬がそうしてあちこちを楽しく走り回ってくれていることを心から願うのみである。RIP.

 

左から「にこ」、「ゆめまる」、「琥珀」

 

 当ブログではこれまでも犬や猫についてのブログやSNSを折に触れて紹介して来たが、飽きっぽい性格のせいか、しばらく見ているうちに大抵のものには飽きてしまい(あるいはブログやSNSの運営者の趣味・嗜好についていけなくなったり、そこで紹介されている犬や猫が死んでしまったりして)、そのまま距離を置いて二度と見なくなってしまうことが多い。

 そんな中でも今回紹介する2つのブログ&SNSは比較的長きにわたって見続けているもので、最低1日に1度は内容更新されていないかどうかチェックすることにしている。

 その一番の理由はなんと言ってもこれらのブログ&SNSで紹介されているのが、亡き愛犬と同じヨークシャー・テリアだということが大きく、私は犬でも猫でも(あるいはパンダでもライオンでも鳥でも)基本的に人間以外の動物はどれも基本的には好きなのだが、やはり自分が一緒に暮らしたことのある犬(種)に最も親近感を覚えるのも確かである(同じ伝で猫ならば三毛猫により親しみを覚える)。

 

左から「ゆめまる」、「にこ」、「琥珀」

 

 そんな私が一番頻繁にチェックしているのが以下の「わらわらわんわん」というブログで、今年になってブログ主の方はこれまで続けて来られた犬の保護活動から基本的に退かれたようなのだが、ご自身もヨークシャー・テリア2匹(いずれも雌)とプードル1匹(こちらは雄)を飼われており、「ヨキプーズ」(ヨーキー&プードル)と称する彼ら3匹の日常を動画や写真で紹介してくれている(後日追記。最初に記事をアップした際、うっかり名前を間違えていたので訂正した)。

 

 彼らが毎朝近所を散歩する様子は「朝んぽ」と呼ばれ(昼の場合は「昼んぽ」、夕方の場合は「夕散歩」など)、毎朝「おはヨーキー」という挨拶と共に3匹の姿が動画に捉えられ、その中で3匹それぞれが異なった口調で一言ずつコメントしている(当然飼い主さんが「代弁」しているだけなのだが)。

 具体的には最年長18歳のヨーキー「琥珀」と若くて元気な「にこ」はコテコテの大阪弁(「ゆめまる」は「だけど」を「だけろ」などと言いもする)、プードルの「ゆめまる」はなぜかいつも「ですます」調で、しかも「僕ちんは◯◯でつ」といった独特な口調である(と思っていたのだが、よくよく観察してみると、どのワンちゃんがどの口調を使うかの基準はかなり曖昧かつ恣意的なようである)。

 「ヨキプーズ」の3匹はいずれもそれぞれの可愛いさなのだが、特に18歳の「琥珀」は亡き愛犬の最晩年の姿を想起させ、1日も長く元気に過ごして欲しいと願わずにはいられない(最近、散歩の際も途中で力尽きて飼い主さんに抱っこされる機会が増えてきているのが心配でならない)。

 

ヨークシャー・テリアの「むーたん」

 

 もうひとつのお気に入りは、飼い主ご夫婦の如何にも「オシャレな都会セレブ」っぽい雰囲気は正直苦手ではあるものの、「むーたん」という名のヨーキー(雌)がとにかく可愛いので、ついつい見ずにはいられない「muu.stagramuu」というInstagramである。

 

 つぶらな瞳のこの「むーたん」、しかし実は性格的にはかなり気難しいヨーキーらしく、特に飼い主さんご夫婦の間にお子さんが誕生してからは、飼い主さん(から受ける愛情や関心)を巡って「妹分」と称する赤ちゃんとの間で日々激しい争奪戦が繰り広げられているようである(ただし最近は少しずつ両者の距離が縮まって来ているらしい)。人間同様、動物も見た目と中身(性格)は必ずしも一致しないということらしい。

 

 

 その他にも、日本のテレビ番組「ネコいぬワイドショー」(BS朝日、以下参照)は毎週欠かさずインターネットにアップされているものを見ている。おそらくこの種のテレビ番組は日本だけでも他に色々あるのだろうと思うが、この番組は30分弱という短さでサッと見られるのが良い(ドラマなどでも私は基本的に1話完結で30分程度の短いものしか見ない)。

 

 一方こちらはたまに見る程度だが、フジテレビで放送されている「坂上どうぶつ王国」という番組は、犬猫の保護活動の実態を知る上でなかなか参考になる。自分自身ではこの種の保護活動に参加する気力も体力ももはやないのだが、現状では民間ボランティア中心の保護活動に、政府や自治体などの公共機関がもっと積極的に支援や資金援助の手を差し伸べることを願うだけである。

 

 これらのブログやSNS、テレビ番組で犬や猫などの動物と日々生活している人たちの姿を見ていると、愛らしい動物たちとのかけがえのない時間を心から羨ましいと思う気持ちもある一方で、時々刻々と人間以上の速さで動物たちが年老いていき、病気になったり衰えていくことをひどく心配したり、いつか必ず訪れる彼らの死に直面することなどを思うと、やはりもう二度と動物と一緒に暮らすことは出来ないと思わざるを得ない(そしてそれ以上に、これまでの経験から私という人間には、一緒に暮らす動物たちを幸せにしてあげられる自信も覚悟もないと言うしかないのである)。

 

 そうでなくても私は今も毎晩寝る前、亡き愛犬の写真や動画をスマートフォンで眺めては、もっと食べ物や健康に気をつけてあげるべきだった、あの時はこうすべきだった、あの際はあんなことをすべきではなかったなどと、次々と押し寄せる後悔の念に苛まれ、もしいつかまたあの世で愛犬と再会する機会が訪れるなら、愛犬に平身低頭でも土下座してでも(より極端に言うなら切腹してでも)謝らなければいけないと思い続けており、新たに動物との生活を始めることでそうした後悔の種をこれ以上増やすことは到底出来そうにない。

 という訳で、私は自分ではもう二度と経験することのない(人間以外の)動物との共生を、上に紹介したようなブログやSNS、テレビ番組などを見ることによって、少しでも疑似体験しようとしているのだろう。

 

 ともあれ、上記「ネコいぬワイドショー」の最後で毎回表示される「すべてのネコいぬたちが/幸せでありますように」という祈りの言葉を、犬猫以外の他の動物や人間にも対象を拡げながら、心の中で繰り返していきたいと思っている。ピース!(by Kurt Vonnegut)