2022年9月9日(金)

 基本的に「毎日が日曜日」の私にとっては大して関係ないイヴェントなのだが、韓国は今日から中秋(추석=秋夕=チュソク)の連休である。

 言い方は悪いものの、ここ数年コロナ禍のおかげで面倒くさい親戚付き合いを免除されているので(きっと相変わらず人付き合いの悪い奴だと陰口を叩かれているに違いないが)、連休と言ってもいつもとほぼ変わることなく、せいぜい普段よりも人通りが(多少)少なくて静かな点くらいが違うと言えば言えるだろう(さらに何社かの事務所が入っていて我が家の窓から丸見えの隣のビルのことを全く気にする必要がないのも連休時の利点である)。

 

 

 さて、毎度のことながら私のようなごく一部の中年オヤジやオバサンの興味しか惹かないだろう話題ではあろうものの、ザ・ビートルズが1966年に発表した傑作アルバム「REVOLVER」のスペシャル・エディションが10月28日に発売されることになった。

 

 ここ数年にわたり、周年記念盤として順次発表されて来た「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band/サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」や、「ホワイト・アルバム」という通称で知られる「The Beatles/ザ・ビートルズ」、「Abbey Road/アビイ・ロード」、「Let It Be/レット・イット・ビー」に続くもので、詳細は以下の公式サイトで見ることが出来る。

 https://www.universal-music.co.jp/the-beatles/news/2022-09-07/

 プロモーション動画は、

 https://www.youtube.com/watch?v=Dd5WSqOJF7M

 

 CD全5枚から成るスペシャル・エディションに収録されるのはデモや別ヴァージョンを含む全63曲で、内訳は以下の通り。

●CD1:オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックス 14曲
●CD2 & 3:セッションズ 31曲
●CD4:オリジナル・モノ・マスター 14曲
●CD5:「Paperback Writer/ペイパーバック・ライター」と「Rain/レイン」のEP 4曲


 他に本文100ページから成るブックレットが付属となり、日本盤には英文ライナーの翻訳と歌詞の対訳も付いてくるそうである(さらに日本盤の5CDボックス版を購入した場合には、特典としてB2大のポスターが贈呈される由)。

 

 

 気になるお値段の方だが、従来のスペシャル・エディション盤には(音源のみ収録の)DVDも付いての価格だったのに対し、今回はDVDは含まれないにもかかわらず、昨今の世界的な物価高を反映してか、5CDスーパー・デラックス版で税込み21,450円という高価格設定となっている(ちなみに2CD版は3,960円、1CD版は2,860円、4LPに7インチシングルが付いたヴァージョンは32,450円、1LP版は6,380円、1LP(ピクチャー・ディスク)版は6,600円である)。

 

 今回の発表に際して、アルバム1曲目の「Taxman/タックスマン」の2022 MixがYouTube等で公開された。

 https://www.youtube.com/watch?v=DdTzOUUZ8Vg

 その後、この曲の公式ミュージック・ヴィデオも公開された。

☆The official video for The Beatles’ “Taxman,” directed by Danny Sangra.

 https://www.youtube.com/watch?v=gMdcE8jdz70

 

 さらに「Tomorrow Never Knows (Take 1)」の音源やミュージック・ヴィデオも。

☆Tomorrow Never Knows (Take 1)

 https://www.youtube.com/watch?v=j3wfV6MYfxQ

☆Music video by The Beatles performing Tomorrow Never Knows (Take 1). 

 https://www.youtube.com/watch?v=qXUm4lAA4ac

 

 さらに以下の2曲が追加で公開された。

☆Got To Get You Into My Life (Second Version / Unnumbered Mix)

 https://www.youtube.com/watch?v=azvE5dh2f1A

☆Yellow Submarine (Songwriting Work Tape / Part 1)

 https://www.youtube.com/watch?v=jVyRGThtTzA

 

 公式サイトでは、「海外プレス・リリースより~制作過程他」というページも設けられ、このアルバムの制作過程が簡単に紹介されている。

 https://sp.universal-music.co.jp/beatles/making.php

 

 

 ザ・ビートルズを偏愛する私としては、さんざん批判して来た「ビートルズ商法」の軍門に結局あっさりとくだり、このスペシャル・エディションも買ってしまうに違いないのだが、わずか5枚のCDに2万円超という大枚をはたくつもりはサラサラなく、特典のブックレットやポスターなどは一切付いて来ないものの、現時点で2,700円とお得な価格設定のAmazonデジタル配信版を購入予定である(その後、早速注文を済ませてしまった→上記「Taxman」が自動的にダウンロードされたのだが、購入履歴のページではこの1曲分が余計に課金されているように見える=アルバム代の2,700円の他に、「Taxman」1曲の代金250円が別記載されているのが少し気になるところではあるのだが・・・・・・。

 さらに追記しておけば、その後このデジタル配信版の価格が4,560円に一気に上がってしまった。果たして私が購入したものの購入価格は2,700円のまま維持されるのか、それともあの価格表示は手違いで本当は4,560円でした・・・・・・と追加徴収されるのか、いずれにしてもCDを買うより遙かにお得なのでゴネたりするつもりは毛頭ないものの、最終的にどうなるかひそかに注目しているところである)。

 

 そのうちまた、より詳細に書くことがあるかも知れないが、私がザ・ビートルズというグループの音楽に最初に注目したのは、このアルバムに収録されている「Eleanor Rigby」(★)という曲を耳にした時のことで、老女(?)エレナー・リグビーとマッケンジー牧師という2人の孤独な人間について、簡潔でありながら、一篇の優れた短編小説でも読むような深く陰影を帯びた感慨をもたらすポピュラー・ソングが存在することにある種の衝撃を覚えたものである。

 何よりも、弦楽器を用いたそのクラシカルで美しい音楽に当時の私はたちまち惹き込まれ、何度も繰り返し聴いたのをよく覚えている。

 

★この曲には公式版のステレオ音源だけでも様々なヴァージョンがあり(ただし元の音源は基本的に同じである)、以下にYouTubeにアップされているもののアドレスを貼付しておく。

☆Eleanor Rigby (Remastered 2009) アルバム「Revolver」より

 https://www.youtube.com/watch?v=wbxTlxuECJA

☆Eleanor Rigby (Remastered 2015) アルバム「1」より

 https://www.youtube.com/watch?v=6gluNoLVKiQ

☆The Beatles - Eleanor Rigby (From "Yellow Submarine") 映画「Yellow Submarine」より

 https://www.youtube.com/watch?v=HuS5NuXRb5Y

☆https://www.youtube.com/watch?v=3nZ3QIKOMlk アルバム「Yellow Submarine Songtrack」より

 https://www.youtube.com/watch?v=3nZ3QIKOMlk

 

(後日追記)

 英紙ガーディアンに関連記事が載っていたので、以下にアドレスを記載しておく。

☆Beatles’ Revolver reissue shows band in new light: ‘This is the record where we were each most ourselves’

 https://www.theguardian.com/music/2022/sep/10/beatles-revolver-reissue-shows-band-in-new-light-this-is-the-record-where-we-were-each-most-ourselves

 

*

 

 最後に、本来は別途訃報記事で採り上げるべきなのだが、ちょうどこの記事を書いていたタイミングで訃報に接したこともあり、以下に簡単に言及しておくことにする(敬称略。写真はあえて載せないことにする)。

 

 英国の女王エリザベス2世が昨日8日に死去(享年満96歳)。

 1952年に英国女王として即位して以来、一国の君主としてはフランスのルイ14世に次ぐという70年余りの長き期間にわたって、(死の数日前にも新首相を任命したばかりだったように)最期の最期まで女王の座を守り抜いた。

 

 個人的には英国のみならず他の国々における世襲君主制(広い意味で日本の天皇制も含む)には基本的に反対で(ただし「即刻廃止すべし!」とまでは思わない実に好い加減な穏健派?である)、4年半にわたって英国に滞在した際にも、英国王室関連の行事などからは出来るだけ距離を置いていたものである(そのくせ家族と一緒にバッキンガム宮殿の内部見学に行ったり、他の英国王室関連の施設なども訪れたことがあり、一貫性を欠いているのが何とも弱いところなのだが・・・・・・)。

 

 従って今回の死去の報にも特別な感慨を抱いてはいないのだが、単に在位期間が長かったというだけでなく、様々な毀誉褒貶を受けながらも死の直前まで独自の存在感を毅然と保持し続けた、良くも悪くも「大した人物」だったことだけは間違いないだろう。

 

 日本流の「死ねば仏」という生ぬるい考えかも知れないものの(などと書くとまるで極悪人であるかのように聞こえてしまうかも知れないが、単に私の個人的な好き嫌いの問題である)、故人の死を悼み、冥福を祈りたいと思う。