2022年4月3日(日)
 いつも同じことを書いているようだが、そうこうしているうちに1年の4分の1が終わってしまった。本格的な春というにはまだ寒々とした気候だが、とにかく4月になった。
 
 今日は下に動画を貼り付けた亡き愛犬の月命日である。あと2ヶ月でこの世からいなくなって丸3年になる。
 これまでこのブログにアップした動画で愛犬はリード(首輪)などをつけずに歩いているのだが、もちろん普段は散歩の際にリードやハーネスでつないでいて、周囲に人がいない時に限ってリードなどを外して自由に歩かせていた(ただし途中で法律が厳しくなって常時リード等でつながなければならなくなった為、それ以降は法律遵守を心がけた)。
 
 理由はいずれ改めて詳しく書くことになるかも知れないが、散歩で外出する時以外、ペットは人間によって生殺与奪の権を握られ、食べ物を自らの意思で摂ることはもちろん、自由に遊んだり外に行くこともままならず、常に行動を飼い主に掌握されているため、せめて外を散歩する時くらいは自らの意思のまま行動させたかったのである。
 むろんそれは明らかな「マナー違反」なのだが、いつも事前に人が周囲にいないことを確認していた上、とにかく臆病で誰かを噛んだり襲いかかったりすることはおろか、人でも他の犬でも(あるいは猫などでも)近づいて来ようものなら自分からまず逃げ出すような性格だったため、万一人が近づいても問題が生ずることはないと確信していたのである(もちろんこれは単なる言い訳でしかなく、マナー違反だということは否定しようがないのだが・・・・・・)。
 
 いずれにしても過去のそうした「悪行」はひとえに私自身の責任で、亡き愛犬が今も下の動画のように、どこかで走り回っていることを願うのみである。RIP.
(ちなみに動画中で変な音がするのは、カメラが拾っている風の音である。この時は結構風が強く、その風を感じてか、小走りに歩く愛犬の耳がピンと立ったり後ろに垂れたりする様は何度見ても可笑しく、愛おしい)。
 

 
 さて、今回は、以前このブログで採りあげたことのある「シリーズ・横溝正史短編集」というドラマの第3弾について簡単に触れておきたい(最初と下の画像。同シリーズ第2弾についての過去記事→https://ameblo.jp/behaveyourself/entry-12629181807.html)。

 

 

 これは江戸川乱歩や横溝正史の短編小説を原作にほぼ忠実に映像化するシリーズのひとつで(それ以前にも「太宰治短編小説集」という短編ドラマシリーズがあった)、上記の通り今回はその第3弾として、「女の決闘」、「蝙蝠と蛞蝓」、「女怪」の3編が採り上げられている(全体のタイトルは上の写真の通り「池松壮亮×金田一耕助3」。ちなみに今回も中国の動画サイトで視聴した為、以下の写真にも一部、中国語字幕が入っている)。

 

 いずれの短編も、Wikipediaに個別のページが設けられているので詳細はそれをご覧いただくことにして(以下にそれぞれのアドレスを記載)、今回も金田一耕助を演じているのは池松壮亮で、演出もこれまで同様、宇野丈良、渋江修平、佐藤佐吉という3人が担当している。

 

 

 第2弾は全体に「金田一耕助 踊る!」というタイトルを掲げていたのだが、今回も金田一耕助はいずれの作品でもダンス(踊り)を披露していて(上の写真はそのひとつ。右は芋生悠)、どうやらこのシリーズではいつの間にか「踊る金田一」が一種のデフォルト(標準設定)となってしまったらしい。

 

 

・第1話「女の決闘」(上と下の写真) 演出は宇野丈良

(Wikipedia→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E3%81%AE%E6%B1%BA%E9%97%98_(%E6%A8%AA%E6%BA%9D%E6%AD%A3%E5%8F%B2))

 

 今回の3編の中で、私見によれば今作の演出が一番まともである(これまでもこの宇野丈良という演出家の作品が一番まっとう&普通だった)。加えて原作がもともと地味な内容であることもあって特に興味深い作品ではないのだが、下記の他作品のような奇を衒った演出がない分、安心して見られることも確かである。

 下の写真の説明文にもある通り今作には版画家の山本容子が出ていて、絵だけでなく顔も何となく知っていたので本当に彼女かどうか確認してしまった(俳優ではないので当然だが、演技はお世辞にもうまくはない)。


 菊池亜希子

 首藤康之と板谷由夏

 山本容子(版画家)とYOU

 

・第2話「蝙蝠と蛞蝓」(こうもりとなめくじ。下の写真) 演出は渋江修平
(Wikipedia→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9D%99%E8%9D%A0%E3%81%A8%E8%9B%9E%E8%9D%93)


 

 演出は第1弾「百日紅の下にて」や第2弾「犬神家の一族」も担当した渋江修平という人なのだが、この人の演出はこれまで同様、派手でケバケバしい色使いや、大きな字幕を使った人物紹介、大仰な演技ややかましい馬鹿騒ぎ場面などが特徴(?)らしく、下品で騒々しいため全く好みではなく、偏見に満ちた個人的意見ではあるものの、他の人に演出家を変えてほしいと前々から思って来たほどである。

 特に前回の「犬神家の一族」はわざわざ長編小説を30分程の短尺に無理やり押し込めただけでなく、奇を衒っただけの極彩色の演出や画面は原作への冒涜とさえ感じたものである。

 ちなみに今作の題名にある「蝙蝠(こうもり)」とは金田一耕助のことである。

 

 

 長井短(蛞蝓=なめくじ)

 栗原類

 中島歩(濱口竜介の「偶然と想像」や横浜聡子の「いとみち」など、最近この人の出演する映画を立て続けに見たので、ちょっと気になっている俳優である)

 冨永愛

 無駄にやかましく大仰な馬鹿騒ぎの場面
 

・第3話「女怪」(下の写真。ただし一部「ネタバレ」なので要注意) 演出は佐藤佐吉(Wikipedia→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%80%AA)

 

 最初に写真を掲げたダンス・シーンを除けば、今作もまっとうな演出や演技で落ち着いて見ることが出来る。

 金田一耕助が生涯で唯一(?)深く心を奪われた女性・持田虹子が登場するという意味で、アイリーン・アドラーの登場する「シャーロック・ホームズ」シリーズの「ボヘミアの醜聞」に相当する作品だと言えるだろう。

 持田虹子役を演じている芋生悠という若い女優は、佐藤佐吉という演出家のお気に入りなのか、前回の「華やかな野獣」に続いての出演である(演技はともあれ、特徴ある顔立ちをしていてなかなかの雰囲気ではある)。


 芋生悠

 清水ミチコと池松壮亮 

 安藤政信

 「犬神家の一族」の一場面を思わせるような湖畔

 

 ちなみに今回もザ・ピーナッツ「恋のバカンス」などレトロな歌謡曲が使われていたのだが、いちいちメモしていなかった為、詳細は番組ウェブサイトや別の(マニアの方の)ブログなどをご参照頂ければと思う。