2019年8月7日(水)

 訃報をひとつ。

 米国の黒人女性作家として1993年に初のノーベル文学賞受賞を果たしたトニ・モリスンが5日に死去した(享年満88歳)。

 とは言え、正直に告白すれば、私は彼女の作品はひとつとして完読しえたことがない。オプラ・ウィンフリー主演で映画化された「ビラヴド」(1998年)は見たし(それなりに気に入りもした)、「ソロモンの歌」や「青い眼が欲しい」、「スーラ」などの日本語訳を持ってもいるのだが、「ビラヴド」(集英社文庫版)の日本語訳にいまひとつ乗り切れず途中で挫折して以来、「食わず嫌い」ならぬ「読まず嫌い」になってしまっているのだ。

 今夏は2つの大長編を読むことに決めているので、それらを読み終えて秋になったら、手元にある「ビラヴド」か「ソロモンの歌」のいずれかに(再)挑戦してみたいと思っている(その後「ビラヴド」と「ソロモンの歌」双方を通読した)。

 故人の死を悼み、冥福を祈りたい。

 

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 この間に見た映画は、

・「T2 トレインスポッティング(2017年)」(ダニー・ボイル監督) 2.0点(IMDb 7.2) 日本版DVDで視聴
 前作「トレインスポッティング」(1996年)は見たものの内容はすっかり忘れてしまっており、本来であれば前作を見直してから視聴すべきところだが、手持ちの英国版DVDでは英語の聞き取りが厳しく(字幕付きでも俗語の多い今作はかなり辛い)、いずれ日本版DVDを入手して見直したいと思っている。

 そこで今作だが、ブルガリア娘のアンゲラ・ネディアルコヴァが口にする「(あんたたちは)過去に生きてる。私の故国では過去は忘れ去るもの。2人は昔話ばかり」という台詞にある通り、今作はダメ男たちが過去(前作でのゴタゴタ)にこだわりまくって繰り広げる愚痴っぽく惨めったらしい話で、老人の繰り言を聞かされているような食傷感を覚えるしかなく、続編をあえて作る意味が見出しえなかった。