私は、不倫は嫌いです。

自分がされて、傷つき、
余計に嫌いになりました。
でも、虚しさの中で、ふと思うときがあります。
ここは、結局、競争社会なのだと。
全ての人が、自分の幸せと、
自分のまわりの幸せを祈って生きている以上、そこには競争がうまれてしまう。
それは抗えない事実なのだと。
そんな中、こんな詩に出会い、
感動したので、のせてみます。
茨木のり子さんの詩です。
もっと強く
もっと強く願っていいのだ
わたしたちは 明石の鯛が食べたいと
もっと強く願っていいのだ
わたしたちは 幾種類ものジャムが
いつも食卓にあるようにと
もっと強く願っていいのだ
わたしたちは 朝日の射す明るい
台所がほしいと
すりきれた靴は あっさりと捨て
キュッと鳴る新しい靴の感触を
もっとしばし味わいたいと
秋 旅に出たひとがあれば
ウィンクで 送ってやればいいのだ
なぜだろう
萎縮することが生活なのだと
思い込んでしまった村と町
家々のひさしは 上目づかいのまぶた
おーい 小さな時計屋さん
猫背を伸ばし あなたは叫んでいいのだ
今年もついに 土用の鰻と会わなかったと
おーい 小さな釣り道具屋さん
あなたは叫んでいいのだ
俺はまだ 伊勢の海も見ていないと
女が欲しければ奪うのもいいのだ
男が欲しければ奪うのもいいのだ
ああ わたしたちが
もっともっと貪欲にならないかぎり
なにごとも始まりはしないのだ
茨木のり子さん [もっと強く]より
いい詩です。
毎日の仕事、家のローン、妻として、主婦として、こうしなきゃ!ああしなきゃ!というがんじがらめの気持の中で、萎縮することが、生活なのだと感じていたことは否めません。

、、、でもやっぱ、不倫は嫌いです
