それからはとても寂しい毎日だった。
学校に行く時、ジャッキーはいないはずなのに
後ろを振り向いてしまう。学校からの帰りには
橋の所でその内ジャッキーがひょっこり来る気がして
しばらくたたずんでいた。
 
家に帰ってお父さんと話した。「お父さん、ジャッキーは
天国に行ったかなあ?僕達と一緒にいて楽しかったかなあ?」
ジャッキーが急に死んじゃったので、ジャッキーと楽しかった
思い出話も出来なかったし、家に来てくれてありがとうも
言えなかったし、最後にさようならも言えなかった。
 
「お父さん、ジャッキーにありがとう、さようならって
言いたいよう」てお父さんに泣きながら話した。
 
春の終わり、サクラが散りだしたある日、お父さんが
「ヨーイチ、天国のジャッキーにヨーイチの気持ちを
伝える方法を見つけたよ」。それはお父さんの友達が
特別に花火を打ち上げてくれると云うことだった。
 
それから一週間、ヨーイチは花火の絵を心を込めて
描いた。「これで僕のありがとうとさようならが天国の
ジャッキーに伝わるかなあ」と描いた絵は、真ん中に
タレ目でタレ耳のジャッキーがニコニコ微笑んでいて、
その周りに色々な色のハートがいっぱいのものだった。