僕の名前はヨーイチ、今年小学校の一年生になった。
ジャッキーは僕が生まれた時から家にいる犬。
茶色で小さな丸っこい身体で、タレ目、両耳が
垂れてて、尻尾は短くて丸い。
 
ある雨の日にお父さんが会社の帰りに段ボールから
顔を出してクーン、クーンと泣いている捨て犬を見て
あんまり可愛いので拾ってきたんだって。
 
ジャッキーはそれからずっと僕と一緒。遊ぶ時も、
ご飯を食べる時も、寝る時も毎日毎日一緒だった。
小学校へ行く時もずっと後に付いて来て、僕が
「駄目っ」と言うととても悲しそうな顔をした。
 
10歩進んで後ろを振り向くと、チョコチョコ
付いて来たジャッキーも片足を上げたまま止まる。
また、10歩進んで振り向くとそっと付いて来た
ジャッキーも頭を下げて目を僕に向けて悲しそうな
顔でまた止まる。まるでダルマさんがころんだ、を
している様だった。でも、小さな小川の橋の所で
「絶対来ちゃ駄目」と言うとメソメソしながら
それ以上は付いて来なかった。
 
学校から帰って来るとジャッキーはその橋の所で
僕を待っていた。遠くから僕を見つけると、後ろ足で
何度も立ち上がり「ワン、ワン」とほえながら
短い尻尾を思いっきり振り回し、僕が橋を渡ると
僕に飛びついてきて、僕の顔をペロペロ舐めまわした。。
 
そんな楽しい毎日がある日突然終わった。ジャッキーが、
ジャッキーが死んじゃった。