部下に仕事の殆んどを任せて、手柄だけ
横取りする課長が胃の手術で入院した。

数人の友人とその病院にお見舞いに行った。
術後の経過は順調だが未だ常食は食べられずに
病人食で我慢していた。

その課長、蕎麦好きで有名で、昼食は
近くの蕎麦屋でもり蕎麦かざる蕎麦を
食べるのが常だった。

二度も三度も実績を横取りされた経験のある
俺はベッドの上の課長の目の前で、もり蕎麦を
食べるマネをした。

そばつゆの入った椀を左手に持ち、薬味を
たっぷり入れてさっとかき回し、わさびを
少々蕎麦の上に乗せて右手で高く持ち上げて、
つゆにたっぷりくぐらせて、ズルズルズルと
大きな音を立てて食べる、マネをした。

課長は、狂犬の様に目を血走らせて、ハアハアを
荒い息を吐き、ヨダレをダラダラたらしていた。
イッヒッヒッヒッ、部下をいじめた天罰だ。