千葉から通勤している上司が、
かなり手広く畑を借りて自分で
野菜を栽培していると話していたので、
「良いですねえ、採りたての野菜を
食べられて」とヨイショしたら、
翌週ネギをどさっと持ってきた。

ほめた手前、受け取らないわけには
いかないので、ありがたく頂戴し
自宅へ持ち帰ることにしたが、
その帰りの電車の中で地獄を味わう
ことになるとは夢にも思わなかった。

厳重に包装したのだが、その臭いは
強烈で臭覚を刺激するどころか
視覚神経を麻痺させるようなすごさで、
周りの乗客がバタバタ倒れるんではないか
とさえ心配した。

途中で蹴飛ばして、私のではありませんと
装うことも考えたし、ネギを抱えて
飛び降り自殺をしようとも思ったが
どうにか自宅の駅まで生きながらえた。

ネギの他に、ニラ、ラッキョウ、タクアンも
電車への持込は考えものだ。特にタクアンは
人間の排泄物に酷似した臭気を発する為、
「我慢できなかったシト」と断定される
恐れがある。