X線の奥深さに引き寄せられました

X線の奥深さに引き寄せられました

アイビットが公表したX線の知識を、私のブログでもお伝えします

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私達がよく耳にするIC検査は、アイビットのFX-300tR(オフライン型)でも行えます。
コンパクトな装置でありながら、幾何学倍率900倍を達成したIC検査用X線装置であり、高コスパでX線検査できる優れ物です。

FX-300tRは、開放型X線と同じ透過式ターゲット採用により、モニター倍率1500倍まで対応可能です。
カメラを傾斜しても倍率が下がることはなく、X、Y、Z1、Z2、θ軸の5軸でプログラミング移動可能です。
価格は不明ですが、この価格帯で5軸制御はFX‐300tRのみと、アイビットはアピールしています。

良品画像を登録し、プログラミング移動時の表示が可能で、自動検査機能がオプションで付いてきて、X線ステレオ画像差分方式による裏面画像除去にも対応しています。
FX-300tRのX線カメラを60度傾斜させると、はんだ付け部を非破壊で検査できて、X線撮影の正確性が高いことを読者に抱かせているでしょう。

100ピンQFP部品を1視野で撮影したり、2ndボイド側の圧着部の凹型を観察できます。
打痕の凹凸をX線検査機器で確認することが、不良品の流出を防ぐ手立てとして、多くの工場で採用されているのではないでしょうか。

アイビットは、フィリップチップ実装LEDはんだ付けX線装置を取り上げて、X線の知識を吸収したい方が目を通したくなるような内容です。
フィリップチップ実装LEDとは、LEDチップの上面(エピ面)側から両電極を取り、天地をひっくり返した状態で実装するタイプのLEDチップです。

下側となる電極面を金バンプまたは、はんだで直接実装できるため、小型化が可能です。
従来ワイヤーボンディング実装だと、ワイヤーの影ができてしまいますが、フィリップチップ実装LEDなら、ワイヤーの影ができてしまうことはありません。

フィリップチップ実装・LEDチップは、金バンプ部をはんだ付けすることで、コストダウンを可能にしています。
下面電極のはんだ付けの問題点は、はんだ部にボイド(気泡)があると、抵抗値が大きくなり不良品になってしまいます。

アイビットはその対策として、X線による検査項目が設けられて、気泡部の面積(%)が指定値以上になっていないかX線撮影で確認します。
はんだ無しは検査履歴保存、はんだ過小は面積比率=指定値(%)以下、はんだ流れは外周はみだし量、LEDチップなしは、はんだ形状によって中央に丸く集まってしまった場合とX線による検査項目に違いがあります。