この曲の題名である「Charlie Brown」は、

ご存知、漫画「Peanuts」の主人公です。

 

 

冴えない人柄で、何をやっても不器用ですが、

人一倍思いやりがあり、

彼の周りには、自然と人が集まります。

 

そんな「Charlie Brown」になったような気持ちで、この曲を聞いて頂ければとおもいます。

 

 

 

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Stole a key,

Took a car downtown where the lost boys meet(1),

Took a car downtown and took what they offered me

 

 

鍵を盗んで

迷子が集まるダウンタウンで車に乗ったんだ

車に乗って、求められた事は何でもやったんだ

 

(1)the lost boys

ディズニー映画でも有名な「ピーターパン」の登場人物に、"the lost boys"が出てきます。

彼らは乳母車から落ちて、自分から行方不明になった結果、ネバーランドに辿り着きます。この事から、ダウンタウンはネバーランドのように「夢の国」「少年の心を持つ者が辿り着ける場所」と考える事ができます。

ちなみに、「lost girls」はいません。女の子は乳母車から落ちるようなバカな真似はしないからです。

 

 

 

To set me free,

I saw the lights(2) go down at the end of the scene,

Saw the lights go down and standing in front of me.

 

自由を手に入れるんだ

その光は最後まで付いてきて

僕の前に立ちはだかってる

 

(2)the lights

一見「希望の光」のようなポジティブな印象を受けますが、この曲の題名にもなっている「チャーリー・ブラウン」が"光が当たる場所では輝けない不器用な子"であること、また歌の最後で"We'll be glowing in the dark"と言っている事から、この光は自分にとって押し付けがましく、煩わしいものだと思われます。

スポットライトを浴びて活躍できる人もいれば、その光によって逆に力を発揮できない人も当然いる訳です。

 

 

 

Wooh, ooh ooh ooh

 

 

 

In my scarecrow dreams(3),

When they smash my heart into smithereens,

Be a bright red rose come bursting the concrete.

 

毎晩見るカカシの夢で

僕の心は粉々に砕かれる

コンクリートの上に咲く

真っ赤なバラになるんだ

 

(3)scarecrow dreams

「scarecrow」はカカシの事。夢に出てきた場合は、自分がどう感じるかによって吉夢か凶夢かに分かれます。

次の歌詞で、その夢によって「心を粉々に砕かれる」事から、この夢は悪い夢だと考えられるでしょう。

しかし、「コンクリート」のように何も芽生える事のない状況でも、真っ赤なバラを咲かせるべきなのです。

 

 

 

 

Be a cartoon heart,(4)

Light a fire(5), a fire, a spark

Light a fire, a flame in my heart.

We'll run wild,

We'll be glowing in the dark.

 

マンガのような心で

火をつけろ、火花を散らせ

火をつけろ、心に炎を

僕らは自由だ

暗闇の中で、輝くだろう

 

(4)

cartoon」には、2つの意味が込められいると思います。1つは、題名から想像できる通り、マンガ"チャーリー・ブラウン"の主人公のような心でと言う意味。また「cartoon」には「(壁画などの)実物大下絵」言う意味もあることから、"実物大の、あるがままの自分で"という意味にもとれます。

(5)

一見同じ意味に見える"fire""flame"が使われているのには、もちろんちゃんとした意味があります。

light a fire」は「火をつける」と言う意味ですが、文脈から「心に火をつける」事だと思います。

flame」は燃えている物質の上にゆらゆら揺らめく「炎」です。また、コントロール出来るものしか「flame」と言いません(火事なんかは"fire"です)。この事から、「flame」とは自分の夢や希望に対する"情熱(それも、メラメラと燃え盛るほどの)"だと言えるでしょう。

 

 

 

 

Wooh, ooh ooh ooh

 

 

 

We'll be glowing in the dark.

 

暗闇の中で、僕らは輝くんだ

 

 

 

 

All the boys, all the girls,

All that matters in the world

All the boys, all the girls,

All the madness that occurs.

All the highs, all the lows,

As the room a-spinning goes(6)

We'll run riot,

We'll be glowing in the dark.

 

全ての男の子、女の子

世界中の全てのこと

全ての男の子、女の子

全ての狂った出来事

いい事も、悪い事も

同じ人生の出来事なんだ

僕らは抗って

暗闇の中で輝くんだ

 

(6)

いい事も悪い事も、同じ部屋(人生)で紡ぎだされるものです。

チャーリー・ブラウンもこう言っています。

 

世の中っておもしろいと思わないか。僕たちみんな道に迷ってバラバラになっちゃった。しばらくの間もう二度と会えないかと思った。何人かはこのまま帰れなくなるかと思った。でもこうして、今みんなそろって安全な小屋で暖かい火を囲んでいる。先の事は誰にも分からないんだ。諦めちゃいけないんだ。

 

 

 

Wooh, ooh ooh ooh

 

 

 

So we'll soar luminous and wired

We'll be glowing in the dark.

 

だから僕らは

弧を描き、光を照らしながら昇っていくのさ

暗闇の中でも光り輝くんだ

 

 

 

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歌詞もPVも素晴らしいですが、

個人的に歌のアウトロの部分(4:11〜)の雰囲気がとても好きです。とても楽しい事があった後、帰り道で感じるあのふわふわした高揚感が表されている感じがしますよね。

 

 

 

 

実は、平成29年4月19日のColdplayのライブに、Bump of Chichkenが観に来ていたそうです。

 

彼らの音楽性にも、少なからず影響を与えているようです。

 

 

 

 

好きなグループが、好きなグループの影響を受けて、いい化学反応を起こすのは非常に素晴らしい事です。

 

Bump of ChickenもColdplayも、今後の進化に期待です。