Viva La Vida!

Coldplay! !

 

 

待ちに待ったColdplayのライブに行ってきました。

 

 

前前前座のRadwimpsは、

まさかの「前前前世」を歌わないというKYぶりをいかんなく発揮していましたが、

 

 

Coldplayは期待を上回るパフォーマンスでした。

いやあ、素晴らしいの一言です。

 


 

 

東京ドームには、Coldplayをこよなく愛する人々5万人が集結。私の故郷の人口より多いんじゃないか……

 

 

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さて、この感動をお伝えするにあたり、

このライブのオープニングで披露された、

"A Head Full of Dreams"の和訳をお届けしようと

準備していたのですが、

 

 

その圧倒的な世界観のせいで、

また膨大なブログになってしまいました笑

 

 

アルバムの1番目であるこの曲は、

"Adventure Of A Lifetime(人生という名の冒険)"

という名前にぴったりな曲です。

 

 

PVの冒頭に挿入されている、チャーリー・チャップリンの

「独裁者」での演説とともに、Coldplayのライブは始まります。

 

 

(Coldplayの意図をつかむ為、全文ではなく、省略された文章を載せます)

 

 

I'm sorry but I don't want to be an Emperor. That's not my business.
I don't want to rule or conquer anyone.
I should like to help everyone if possible, Jew, gentile, black man, white.

 

申し訳ない 私は皇帝になりたくない
支配はしたくない
できれば援助したい ユダヤ人も黒人も白人も

 

 

We all want to help one another, human beings are like that.
We all want to live by each other's happiness, not by each other's misery. We don't want to hate and despise one another.
In this world there is room for everyone and the earth is rich and can provide for everyone.

 

人類はお互いに助け合うべきである

他人の幸福を念願として、お互いに憎しみあったりしてはならない

世界には全人類を養う富がある

 

 

(中略)

 

 

To those who can hear me, I say "Do not despair".

 

人々よ、失望してはならない

 

 

The misery that is now upon us is but the passing of greed,
the bitterness of men who fear the way of human progress,
the hate of men will pass and dictators die,
and the power they took from the people will return to the people,

 

貧欲はやがて姿を消し
恐怖もやがて消え去り
独裁者は死に絶える
大衆は再び権力を取り戻す

 

 

"the kingdom of God is within man" -

not one man, nor a group of men - but in all men - in you, the people.

 

"神の王国は人間の中にある"
すべての人間の中に 諸君の中に

 

 

You the people have the power, the power to create machines, the power to create happiness.

You the people have the power to make life free and beautiful, to make this life a wonderful adventure.

 

諸君らは力がある

モノを発明する力が、幸せを生み出す力が!

諸君らは自らの人生を

自由で美しく、

のように

変える力があるのだ!

 

 

(全演説はこちら)

 

 

(個人的にはこのCMも好きです)

 

 

さあ、胸いっぱいに夢を吸い込んで、

人生という名の冒険に飛び出しましょう!

 

 

 

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oh I think I landed
in a world I hadn
t seen
when I
m feeling ordinary
when I don
t know what I mean

 

ああ、僕は

見た事もない世界に降り立った

今までの感情が色あせてしまいそうな

何が起こったのか分からないような

 

 

 

oh I think I landed
where there are miracles at work
for the thirst and for the hunger
come the conference of birds

 

ああ、僕は

奇跡が息づく世界に降り立った

ここは求める人が集まる場所さ

「鳥たちの会議※1」においでよ

 

1後の注釈をご覧ください。Coldplayが如何に素晴らしいアーティストなのかが分かります。

 

 

 

saying its true, its not what it seems
leave your broken windows open
and in the light just streams

 

そうだよ、この世界は見た目とは違うんだ

壊れた窓は開いたままで

溢れる光の中へ

 

 


and you get a head, a head full of dreams
you can see the change you wanted
be what you want to be

 

そうしてきみは、頭に一杯の夢が出来た

ほら、きみの思い通りに変えられる

なりたいものになれる

 

 


and you get a head, a head full of dreams
into life I
ve just been spoken
with a head full
, a head full of dreams

 

そうしてきみは、夢で頭が一杯になった

丁度僕が聞いたばかりの人生へ

夢で頭を一杯にして

 

 

 

oh I think I landed
where there are miracles at work
when you got me open-handed
when you got me lost for words
I sing oh-oh-oh

 

ああ、僕は

奇跡が息づく世界に降り立った

きみは僕の心を開き

出てくる言葉を閉じ込めた

だから僕は歌うんだ

 

 

 

 

A head full of dreams
A head full of dreams
Into life I
ve just been woken
With a head full
, a head full of dreams

 

頭に一杯詰まった夢と共に

頭に一杯詰まった夢と共に

たった今、僕が目を覚ました人生へ

頭に一杯詰まった夢と共に

 

 

 

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1 "the conference of the birds"について

 

Chris Martinが急に熟語らしき言葉を使う時は、必ずそこに意味があります。今回はなんと12世紀にアラブの詩人、アッタールによって作られた長編詩「Conference of the Birds」から引用されています。

 

以下はwikipediaからの抜粋です。

 

 

詩の中では、世界中の鳥たちが、今はいない彼らの王には誰がなるべきかを決めるために集まる。

彼ら全ての中で最も賢いヤツガシラが、伝説的な鳥スィーモルグ(神秘的なペルシアの鳥で、西方のフェニックスにほぼ相当する鳥)を自分達は探し出すべきだと提案する。

ヤツガシラは鳥たちを先導するが、これらの鳥たちはそれぞれが、人間が悟りに達するのを妨げる人間的な欠点を象徴している。

 

 

旅立った数千羽の鳥たちは、7つの谷を越え、溺死の危険にさらされながら海を越え、時には太陽の熱に痛めつけられた。

苦しい旅の間に多くの鳥たちが次々に脱落していった。

しかし30羽の鳥たちの一団が、スィーモルグの住む山についに辿り着いた。

そのとき彼らは、自分達の一団にスィーモルグが宿り、自分達自身がスィーモルグであることに気付く。

彼らは皆、スィーモルグを見れば30羽の鳥(スィー・モルグ)を見、お互いを見れば皆が同じ30羽の鳥(スィー・モルグ)であることを見いだすのである。

30羽の鳥たちの旅は、彼らが神であるスィーモルグの中に消えて一体化して終わる。

ペルシア語で「30羽の鳥」を意味している語「sī murgh(「30 ()」 +「鳥 (murgh)」)は、スィーモルグ (Sīmurgh) を意味するとも解釈できる。

この詩は、しばしばスーフィズムの文学(en)でも見つかる表象である「スィーモルグ」と「30羽の鳥」の2つの語での巧妙な言葉遊びを用いた、ペルシア語詩(en) で最も有名な作品の一つである。

 

 

いかがでしょうか。

 

 

壮大な冒険の末、たどり着いた先に見えたのは、

 

頂点に立つ者ではなく、種族を超えて一つになれるという事でした。

 

No.106Up&Up」でも「僕らは一つにならなきゃだめなんだ」と歌われています。

 

 

このアルバムのメッセージは明快です。

 

「みんな仲良く、素晴らしい人生を作ろう」

 

ありきたりに聞こえますが、

 

ありきたりなアルバムではありません。

 

 

チャップリンの言葉を引用する歌手が他にいたでしょうか?

 

12世紀の長編詩を引用する歌手が他にいたでしょうか?

 

答えは「NEVER!(一度も!)」です。

 

 

世界をリードするアーティストの圧巻のパフォーマンス。

ありがとうColdplay!また日本に来てください!

 

Thank you Coldplay!

We hope you come back soon!