私がはじめて ここアメリカに来ることになったのは、
今から10年以上前...
当時 普通に名古屋でお勤めしてたんだけど、ある一冊の本とであったの.
それは ネイティブアメリカンのメディスンマン 、ローリングサンダーの本.
そして、その本の中に ビジョンクエスト と言う言葉をみつけ、
私の人生が 大きく変わることになった.



ネイティブアメリカンは 13、4歳になると 、ブランケット一枚を持ち,
自然の中に入り 自分の場所をみつけ、
その聖なる場所に とどまり 四日の間 何も食べず、
心と身体を 自然と一体化させ、自分の この世に うまれてきた意味(ビジョン)が 、
なになのかを 知る為に 祈り続けるというのだ.
そこで、もしビジョンを得たのなら、それを 自分のトライブ(村)に持ち帰り、
その ビジョン(道)を生きはじめる.
それが 成人として みとめられることで、
そのビジョンが いかに 奇妙なものであったとしても、
それが ビジョンとして 与えられたのなら、
人々は 彼(彼女)と そのビジョンを 尊敬し、
彼らが その道を行くことを 受け入れてゆくのだそうだ,
ビジョンの与えられないものは 年齢を重ねても 、
成人とは認められず 毎年毎年ビジョンを求めつづる.

日本では 20歳を過ぎると 皆 一応 成人として認められ、
自分の責任を持つよう 促される.
でも 一体 誰が 自分のビジョンを 知って 毎日を 生きているのだろう.
当時 私も一応一人前の 社会人として 会社で働いていたけど...
私の天命ってなにって 自分自身に 聞いてみたところ 、
何も答えられない自分がいた.
その瞬間から 取り付かれたように 自分の天命ってなんだろう?と 考えはじめた.

当時の 私は 英語も話せない、アメリカには 知り合いもいない、
ましてや ネイティブアメリカンなんて とんでもない未知の世界.
ところが 不思議なことに その1週間後、友人から 手紙が来て,
そこに ビジョンクエストの文字が!
ある出版社が 丁度 ネイティブアメリカンの本を出版して、
その著者が ビジョンクエストをしている メディスンマンだったから、
通訳付きで ツアー組んで 皆で会いにいこうっていうのだ
...これだ.宇宙が動いてる.

それからは 半年かけて 準備をした.
それまでは毎日 仕事が終わると レストランとバーのはしごの 日々.
ところがビジョンクエストの最中、
断食をしても 意識を集中させることができるように
準備をして下さいとの指示が、メディスンマンからあったのだ.
週に1回 断食をして,禁酒,禁カフェイン.
友達に会いたくって ミネラルウォーターのボトルとオーガニックのレーズンもって、
行きつけのバーとかに登場して 皆に笑われてた.
それから毎日、日記をつける 習慣をもつようにとのこと.
そうして 身体と気持ちの準備をして,ついにビジョンクエストへ.

そこは ワシントン州の スポケインという
小さな街から 郊外へしばらくいった 山の中.
サンベアーという メディスンマンが作った 小さなトライブ.
ネイティブアメリカンの人たちは いくつかのトライブに分かれ,
様々な場所で暮らしているのだが,
彼は その様々な トライブの持つ 伝統的な知恵を集め、
様々な人種が そこから学ぶ時が来ているとの ビジョンを受け、
スポケインに 彼独自のトライブを作り、
様々な 肌の色を持つ 仲間達と マザーアースと 共に生きる 生き方を、
学び、指導していたのだった.

そこは 日本の自然とは 全く趣の異なる スポケインの 大自然の中だった.
日本から 到着した夜は フクロウの 鳴き声を 聞きながら 、
初めて ティピという 彼らの 円錐形のテント中で 眠った...不思議と落ち着く.
彼らは エネルギーが 滞らないようにと、角のない このテントに 暮らしていた.

トライブでの、1日目.
彼らが 色々なお話をしてくれた.
私達の 文化の中では 忘れ去られた
自然としっかり繋がっている その意識のあり方に 驚いた.
その日は イニシエーションの一つで 身体と 魂を 清める為に、
スウェトロッジという 儀式をした.
丸い 小さな 柳で造った テントの中に 真っ赤に焼いた 石を たくさん入れ、
それを 囲むように 丸くなって 座る.
入り口を塞ぐと 中は真っ暗で 赤々と燃える石が 浮かび上がり、
まるで お母さんの 子宮の中に もどったような 錯覚に 陥る.
そこに 水をかけると 熱気が テントの中に 立ちこめ、まるで サウナのようになる.
それも とても息苦しく暑い、中には 倒れる人も 出てくる.
身体から 吹き出てくる 汗を感じながら グレイトスピリット(大いなる魂)に 祈る.
私達の ボディと スピリットが 浄化され 、
あなたの為に 働くことができますようにと...
儀式が 終わり、小さな 穴から 外に出ると、
まるで 自分が 生まれ変わったように 感じた. すがすがしい風が 心地よかった.

夜になると 焚き火を囲み、輪になって 話しをした.
私は サンベアーから ファイアーマンの役を 授かり、
焚き火が 燃え尽きることのないように 薪を くべつづけた.
初めての体験だったが、不思議と どこに薪をくべると
いい感じで 火が燃え続けるか、すぐに 解るようになった.

トライブ、2日目.
一人一人 山に入り 自分が ビジョンクエストをする場所を 探した.
私は できるだけ,身体が 私を導いてくれるようにと 委ねてみた.
しばらく歩くと 大きな 丸い岩が あった.
そこに 登ってみると 小さな くぼみがあった.
とても 惹かれたので そこのくぼみに 身体をはめ込み 感じてみた
...居心地が よかった.
ここなのかなっと 思っていると、
小さな とても綺麗な ブルーのトカゲが 現れた.
トカゲさん ここが 私の場所なの?と 聞いてみる.
すると トカゲが 岩の上の方に 登っていったので、ついてゆくことにした.
あとを おってゆくと、その丸い岩の てっぺんに ついた.
そこは まるで お母さんの お腹の上のようで、とても 落ち着く場所だった.
そして とても眺めが良かった. ..
そこですわってみた.もう どこにも 行きたくなかった,
ここが 私の場所だ という想いが 強く沸いて来て、涙が 出そうになった.
トカゲが 私の回りを一回りした.
まるで 導いてくれたように 感じた.トカゲさん ありがとう.

その夜、一人づつサンベアーのところに行き、
明日からはじまる ビジョンクエストについて話しをした.
私は とても 怖くなっていた.
日頃、怖いという気持ちになったことが ほとんどなく、
怖いもの知らずで 通っていたのに、
その夜は なぜか怖くて怖くてプルプル震えた.
それはなにか畏敬の念のようなとてつもない怖さだった.
サンベアーに話すと 彼はいった.
ケイコが 恐れを感じているのを 見て 私は 安心しました.
あなたは 準備が できているようですね.
自分が 変わってしまうかもしれない 未知のことに対して、
恐れを 持たないのは 子供です.
大人は 恐れることを 知っています.
あなたは 明日行きますか? ..はい、いきます.
恐れを 持ちながら 勇気を持って 変化の道を 選択する あなたの 勇気を 称えます.
ホッとした...大丈夫だと 強く思った. 未知の世界に 踏み込む決心が できた.

トライブ、3日目.
サンベアーと 一緒に 私の場所に 戻る.
彼が コーンを 使って 聖なる輪を 作ってくれた.
これから4日間、飲まず食わすで そこに とどまり、
ビジョンを 与えられるよう 祈り続けるのだ.
彼が 言った.
動物は とても 敏感なので この輪の中に はいってくることは ないでしょう.
もし この輪の中に はいってくるものが いたとしたら、
それは あなたに メッセージを もたらす為です.

そうして ビジョン クエスト...1日目..が,はじまった.

一日 ただ 祈り 座っていると 時間は とても長く 感じるものだ.
最初の日は 食べ物のことが 頭によぎり、
ここから戻ったら なにを 食べようかなどと 考えていた.
夜も寝ないのだから なおさらだ. 今 何時頃だろうと よく考えた.
不思議なもので 二日目にもなると 野生の感が戻ってくる.
太陽の位置や 星の動き 鳥の鳴き声などで 色々なことが わかるようになってくる.
二十四時間も そうして ただ 自然と 溶け合っていると、
私は これらの 一部なのだと とても 強く 感じるようになってくる.

色々なことを 感じて 2日目になった.
雨が 降ってきた.
見晴らしが良い 私の場所は 雨風を 防ぐ手立ては ない.
ただ丸くなって 小さくなって 頭をたれて、目をぎゅっと つむっていた.
寒くて 凍えて 鳥の鳴き声が 聞こえるのを まちわびていた.
遠くの方で 鳥が 歌いはじめた...もうすぐ 雨が 上がる.
震えていると だれかが 背中から温かい手で 抱きしめてくれたように 感じた.
まるで お父さんのように 温かく 優しい 手...ふわって 優しく 包み込むように.
うなだれていた 顔を 上げると、そこには 虹が 二重に かかっていた.
うれしくって 涙が 止まらなかった.
後ろから 私を 包んでくれたのは 太陽だった.
太陽の 温かさを あんなに 感じたことは 未だない.
...ありがとう ファーザー サン.
祝福されていると 思った.愛されて 守られている.

その日の 夜 とても 落ち着いていて 力強く 感じた.
自分の 中心に 自分がいる 感じがした.
夜中頃だったろうか、
とても まぶしい フラッシュのようなものが 何度か 目の前で 光った.
...そして 気が遠くなっていった.
目が覚めると 不思議なビジョンを 見たことに 気づく.
それが ビジョンだったのか 、夢だったのか 、定かではなかった.
気絶して 眠っていたのだ.
小高い山の 四方向から 色々な 仮面を付けた 人々が、山を あがってくる
...音楽を 奏で 踊りながら.
そして 山の上で 輪を 作ると、そこから 世界に 向けて、
平和の 光が 広がっていったのだった.

3日目....
夕方頃 四匹のオオカミに 取りかこまれた.
最初 一瞬 恐怖を 感じた.
きっと 4日も 何も 食べていないので もしかすると、
死臭が していたのかと 考えた.
次の瞬間 サンベアーのいった 言葉を 思い出した.
彼らは 何か メッセージを 持ってきてくれたに 違いない.
オオカミ達は 私の回りを ぐるぐると 何週か 回り、輪の中から 消え去った.
彼らが 私の周りを回っている間、恐れが 何もなく 大いなるものに、
身を委ねている 自分がいた.
一体 どんな メッセージを 運んでくれたのだろうか と感じてみた.
その 感覚からは...
信じる という 貴重な チャンスを 運んでくれた という 答えが 返ってきた.

最後の夜は一晩かけてサンベアーから言われていた
「デスロッジ」という儀式をすることになっていた.
イメージの中で 小さな二人の人が 丁度入れるくらいの 小屋を 作る.
そこに 年老いて 明日 死んでゆく 私がいる.
気になる人を 一人ずつ 招き入れ、別れの 挨拶を してゆく...
家族、友達、好きな人、苦手な人、
私の人生に 関わる すべての人たちを 一人一人 招き入れ 話してゆく.
明日 この世界から いなくなると 思うと、
今まで 言わずに来た たくさんの 想いが わいてきた.
気にし続けていたが 心の中に 封じ込めたままになっていた 言葉....
それは ありがとうでもあり、ごめんなさいでもあり、
好きです、好きじゃなかった、苦手でした.
...様々な 想いと 言葉 達...色々な 思いが 湧きあがってきたけれど...
話してゆくうちに 色々な 想いは 消えていた、
最後には ありがとうの 言葉 しかなかった. どうも ありがとう、さようなら.
最後の人が 帰ったら、空は うす蒼く 透き通り、
明けてゆく 空に 月が 淡く 白く 光っていた.
いま まさに 産まれたばかりのような 気がした.

山から下りて 皆のまつ 場所へと戻る.
もう 以前の 自分とは まったく違う 自分を 感じていた...とても 強く.
その後 4日間で 起ったことを 皆で シェアした.
話しはじめると 驚くことに ベアトライブの人たちが 泣き出した.
そして こう 言った...一番 下の 娘が 帰ってきた.
不思議だが 初めて サンベアーにあった時から、
お父さんという気持ちが 湧き出て止まらなかったのだ.
私の 見た ビジョンは サンベアの 見た ビジョンの 続き だったそうだ.
彼らは ビジョンを 信じて 今まで 暮らしてきたのだが、
私が その完結編となる ビジョンを 見たことで とても喜んでくれた.
不思議な 縁を 感じた.
魂の家族. 繋がる生命. サンベアは その翌年 この世を去った.
私が 初めて であった 心から 尊敬できる人.
いつか この人と 一緒に 暮らしたいと 思っていたの だが.

その5年後、私の最初の子である桃を お腹に宿しているとき、
実家に帰り そんなことを思い出していた.
ふと ベットの 横を 見ると サンベアーの 写真が 張ってあった.
そのとき フッと意識を よぎったことが ある.
もしかして 桃は その魂を 引き継ぐ 魂かもしれないと.
桃が 産まれた とき、彼女は ネイティブアメリカン のようで、
サンベアーに そっくりだったから また 驚いた.
私も父親も ひょろっとしていて 首が長いのだが、
桃は ずんぐりしていて 首がなく たくましい.
大地に 根ざしている 感じがする.
それが 私の思い込みであろうが、私は とても 感謝している
... 夢は 必ず 叶うもの だと.

この時に 受け取った ビジョンについて シェアしたい方は 、
いつでも 続きを 聞いて 下さいな.



ミ タ ク エ オ ヤ シ ン...繋がる すべての 生命に 感謝します