さて、今回は、なんと踏み入ってはいけない領域のマンガ「あしたのジョー」です。

しかも、最終回の名台詞「燃えたよ、燃え尽きた、真っ白にな・・・」の後、ジョーは前向きに人生を送っていると、ちばてつや先生がお話しした（2015年９月20日、スポニチ取材）ので、そのことについて、私なりにコメントを書きます。

あっ、ちなみにあしたのジョーはフィギュアを持っていませんので、マンガの絵でゴメンなさい。（持っていないのは、あの壮絶なラストを忠実に再現しているフィギュアは、まだ出ていないからなんですけどね(^o^)

あしたのジョーという作品。

元々、原作が梶原一騎、原画がちばてつやという作品なのですが、当たり前ですが、原作の梶原主導で話は作られていきます。

しかし、最終回については逸話があるんです。

ちばてつやが梶原が書いたラストに怒りを感じ、書き直したラストということです。

梶原から伝えられたラストの内容は「ホセ・メンドーサに判定で敗れたジョーに、段平が『お前は試合では負けたが、ケンカには勝ったんだ』と労いの言葉をかける。ラストシーンでジョーはカルロ・リベラと共に廃人となり白木邸(療養所？）で静かに余生を送るジョーと、それを見守る葉子の姿」というものだったそうです。

しかし、それをちば先生は「これはない。ここまでやってケンカに勝ったはない。」とラストを作り直します。この判断は私も英断だったと思います。

そこで、ちば先生はスタッフとマンガを読み直し、ジョーが幼なじみの紀ちゃんに、なぜ普通の暮らしをしないのか、こう説明しているところから、ラストを作るのです。

「ちょっと言葉が足らなかったかもしれないな・・・。おれ、負い目や義理だけで拳闘やっているわけじゃないぜ。拳闘好きだからやってきたんだ。

紀ちゃんのいう青春を謳歌するってこととちょっと違うかもしれないが、燃えているような充実感は今まで何度も味わってきたよ・・・血だらけのリング上でな・・・。

そこいらの連中みたいにブスブスとくすぶりながら不完全燃焼しているんじゃない。ほんの一瞬にせよ、まぶしいほど真っ赤に燃えあがるんだ。そして後には真っ白な灰だけが残る。。。燃えかすなんか残りやしない・・・。真っ白な灰だけだ。」

ここの台詞に惹かれて、あの名シーンのラストを作るのです。

でも、このセリフに惹かれて、ラストを作っているのに、「前向きに生きています」はないでしょう！

ちば先生！

「あしたに向かって、白木陽子と歩き始めました」はないでしょう！

ちば先生は、実はこういったコメントをするのは初めてではないですし、それは私も知っていました。

しかし、私は本当に名作にしたいのなら、ジョーはあそこで死んでいて良いんじゃないかと思います。その方が、絶対カッコイイし、すんなり来る。

「あしたのジョーを熱く見ていた青春を返せーーーーー！」と言いたくなります。

と今回は、単なるボヤキでした。

☆☆☆ Ｃ　Ｍ ☆☆☆

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【あしたのジョー】最終回「燃えたよ、燃え尽きた、真っ白にな・・・」の後