今日の日経朝刊の文化欄に詩人の谷川俊太郎さんが
亡くなったことについて同じく詩人の高橋睦郎さんという
方が記事を書かれていた。
そのなかに「人間たるものはほんらい厳密な意味では
誰をも、たぶん自分自身をも愛せない存在なのではないか」
と書かれていた。
厳密な意味で愛するということがどういうことなのか
よくわからないけれど、自分の周りに見えないバリアの
ようなものがあって、そこからうちに入ることを許さない
感覚というのは、少しだけわかる気がしないでもない。
きっと私などが思っていること、感じていることとは
全然別の次元の話なのだろうとは思うけれど。
言葉はそこが区別できないね。
言葉で表すしか共有できないけれど、同じ言葉で表現しても
本当に同じことをいっているとは限らない、
限らないどころか、ほとんど異なるのだろうな。