映画がヒットすると社会現象を巻き起こしたり
人の生活にも影響を与えたりすることがあるとたまに聞くが。
とある休日、今日一日は家に引きこもり動画配信サイトで映画をまとめて観ようと決めた日。
動画配信サイトは最新作から懐かしい作品が無料で観れるし有料作品もレンタルショップより安く観れるため非常に便利だ。
私はその中で、数日間あるキャラクターが頭に浮かんでいたがストーリーが思い出せなくてモヤモヤしていた映画を観ることに決めた。
その映画は、猟奇的殺人鬼の博士が女性警官を巻き込んでいく「羊たち〜」シリーズ。
ミステリーかつ、刺激的な内容ではあるが世界観に没入してしまう作品でこれまでテレビの再放送含め何度も見ているのに飽きることのない作品だ。
特に主要人物である博士の冷静沈着+ぶっ飛んだ行動そして何より一度見ると頭に残るあの俳優の顔。夜道いがいに朝方でも遭遇したくはない。
私は計4作のうち2作を観たところで一度外出を。
車を運転するが、ぶっ通しの視聴だったため目や体が疲れていたので少し休憩してから外出。
そして体調整えていざ出発。
走り慣れている道を進んでいると、側道のコンビニから自転車乗りのおじさんが飛びだしできたじゃあないか。
慌てて急ブレーキ、100%おじさんが悪い。
また普段は感情的にならない私だが今日は何か違う、ついでにクラクションも発動。
緊迫感のある映画を観たからだろうか、気持ちが一回り大きくなった気がする。
さぁおじさんよ、謝るのか?
逆ギレしたって構わない、真正面から闘います。
そしておじさんはゆっくり顔をあげこちらを向いた。
「レ、レクター博士…。」
こんなことがあるのか。あまりにも似ている。
しかもあの不敵な笑みを浮かべているじゃあないか。
私は咄嗟に助手席の窓を降ろし
「すいませんでした!」
命の危険を感じ反射的に誤った。
その後、買い物を済まし家に帰ったが残りの2作は観れなかった。
ちなみに、あの人の作品大好きです。