このご時世、人を見た目だけで判断してはいけない風潮が強いですが。
外に設置してある喫煙所にて。
ここ数年、受動喫煙の関係でタバコが吸える場所が減ってしまい、コンビニや飲食店、駅前なんかで灰皿が撤去されている。
だが、大きい駅やオフィス街では公共の喫煙所が設置されているため非常に助かる。
しかし、コロナ対策の名残りで喫煙所内の人数制限など今でも実施しているところが多い。
1つの灰皿に1人まで、入口と出口を分けている、立ち位置の目印を設けているなど様々。
そんななか、とある駅前に設置してある喫煙所を利用した時。その時間帯はあまり混み合ってなく特に何も意識せず灰皿近くに立ちタバコを吸った。
すると、高齢の男性が喫煙所に入ってきた。
正直、男性の服装や漂う雰囲気から些細なことで絡んできそうな人物に見えたので、なるべく目を合わせない且つオーラを消してタバコを吸おうと決めた。
だが、努力は報われず。
「おい、ちょっとずれろよ」
秒で男性に捕獲されました。
喫煙空間で絡まれるほど厄介なことはない。
ただ、突然のことで理解が追いついてない私は
「なんですか?」と聞き返した。
すると男性から
「足元ちゃんとみろよ」
足元に目を向けると、そこにはコロナ対策で設けられていた立ち位置目印があり私は目印と目印の間に立っていた。
正直、私含め2人しか利用していないし後数人は利用できるスペースはあるのだが。
私はシンプル注意を受けた。
ルール上は私が悪いので、すいませんと謝ることしかできず頭を下げた。
これ以上同じ空間にいるのが気まずいので私はすぐ喫煙所を出た。
絶対ルールなんて守らないような男性に真正面から注意されると少し情けなさを感じる。
その後、喫煙所近くの歩道で信号待ちをしていると先程の男性が自転車に乗り大声で歌いながら私の目の前を横切った。
やっぱり見た目どおりだった。