【手術当日(2022.12.15)】
突然の手術となったので、18時30分頃からの手術。
通常の人工股関節置換術の手順としては、「大まかに、麻酔→執刀→骨頭を切除→人工関節のカップを骨盤にはめ込み固定→人工関節を大腿骨にはめ込みセメントで固定→人工の骨頭とカップを合わせる→執刀部を縫う」であるが、今回は人工股関節付近の筋肉(腸腰筋)の化膿部分の除去&洗浄がメインであったため、下記のとおり。
・ 手術室に入り、手術台の上に仰向けになります。
・ 様々な測定機器端子を装着した後、まずは硬膜外麻酔(手術後の痛みを軽減するための鎮静剤等を入れるためのチューブ挿入)、その後に全身麻酔をかけるのですが、一瞬で意識がなくなりました(こわ〜)。
・腸腰筋の奥深くまで膿が溜まっていたので、きれいに洗浄(多少筋肉の切除あり)
・人工関節のカップは、上の骨の部分との嵌合性を高めるために、再置換
・ステムは足の骨に影響はなかったのでそのままとし、ボールのみ26mmタイプと以前より3mm大きいものに変更(脱臼防止&動きやすくなる?)
★通常の人工股関節再置換術であれば、正味2時間弱であるが、今回は筋肉の化膿部分の除去&洗浄があったので手術時間が大幅にアップ(5時間程度)
・ 付き添いは妻と長女。手術後に言葉を交わしたようだが記憶なし。
→ 私との面会は23時30分過ぎだったので、ほぼ終電で帰宅。
・ 手術当日は、すでに24時を超えていたので、7階の処置室にて過ごす。ほとんど身動きがとれず、寝たきり(脱臼防止のため)。尿管カテーテルが入っているので、知らぬうちに排尿。
今回の人工股関節再置換術後のレントゲン写真
(取り換えたカップがしっかり骨にくっつき、メタルボールも大きくなっています)
↑
前回の人工股関節置換術後のレントゲン写真
【人工関節の説明】
人工股関節の一例 使用したSCステム 使用した910メタルボール 使用したVE ソケット
★ 金属なので、もし空港の保安検査場(X線検査)で引っかかったら、下記の証明書を見せるようにと人工関節手帳を持っていますが、関西国際空港では引っかかりませんでした。
また、Co-Cr-Mo(コバルト-クロム-モリブデン)合金を使用しているので、MRI検査も可能です。
今回の再置換では、メタルボールとソケット(カップ)は取り換え、ステムはそのまま