呼吸器内科の診断により、肺がんの疑いがあることから様々な検査をすることになりました。
今回は、その一部始終を書きます。
【気管支内視鏡検査とは】
気管支内視鏡検査とは、胃カメラより小さな内視鏡を気管支に入れて、X線透視しながら肺の斑状影の部分から組織をこすり取り、がん細胞か調べる検査です。
事前にネット検索したところ、気管支鏡検査の苦しさは胃カメラなどとは比べ物にならないくらい辛く、二度と受けたくないという記述が多く不安いっぱいでした。
【気管支内視鏡検査を経験して】
2016年5月24-25日に入院して検査(5月24日の午後から検査)しました。
検査手順は以下のとおり。
① のどに局所麻酔をする。
→ これが一番の曲者で、長いノズルを口の中に突っ込み、のどや気管支に麻酔液をスプレーするのだが、指を入れただけでも嘔吐反応(えずく)するのに、ましてや長いノズルをのど近くまで押し込むなんて、信じられない!それも5〜6回繰り返すのですよ(-_-;) もう、えずきっぱなしで、死にそうで必死に耐え抜いた(T_T)
② ベッドに仰向けに寝て、マウスピースを噛んだ状態で、内視鏡が挿入されます。
→ ①の麻酔の効きがよかったのか、内視鏡挿入はすんなりいきました。
③ X線透視しながら、内視鏡付属のブラシで、病巣と思われるところから組織検体を採取。
④ 組織検体を病理診断する。
★ もう二度と検査を受けたくない! 最近は、鎮痛剤&鎮静剤の併用により眠った状態での検査やカメラからの噴霧麻酔代用により、検査の辛さを軽減する手法もあるそうです。
【脳の造影MRI】
後日実施するPET検査では、がんの脳への転移有無がわからないので、脳の造影MRIを撮影するとのこと。
5月26日に検査。
【PET検査】
がん細胞が他の臓器に転移していないかを調べるためにPET(Positron Emission Tomography:陽電子放射断層撮影)検査を6月2日に受けました。
がん細胞が正常細胞より3〜8倍のブドウ糖を取り込むという特性を利用し、体内にがん細胞が存在するかを調べる方法です。
【検査結果報告:6月10日】
・ 気管支内視鏡検査:採取細胞の病理検査においては悪性腫瘍は確認されず。
・ 脳MRI:特に異常なく、がん細胞の転移はない。
・ PET検査:特に異常なく、がん細胞の転移はない。
★ 上記の検査から、「肺がんの確定はできないものの、他の臓器への転移はない 」と診断。ただし、CT画像で斑状影が確認されていることから外科手術の必要があるため、呼吸器外科で相談することとなった。