読みました。

森さんのお話??って思っちゃった。

本を読んでぼろぼろに泣いたのは初めてです。

私は家族を持ったことはまだないけど、

大人になるにつれて、というか、生きる年を重ねるにつれて

消費されていく時間の積み重ねとともに、

それなりに色んなものをみる機会があるというか、

情報を取り入れることができるので、まだない経験についても

多少の想像がつくような気がしています。

例えば、友達が結婚して、子供を産んで、もう信じられないくらい

我が子を溺愛しているのを近くで見たりして、

自分もこうやって育てて貰ったのか、とか思ったり。

私は長女で、2歳下の弟がいるけど、

物心ついた幼少期にはもう弟がいて、

当然両親は弟の面倒をみるわけで、

それを横から見ていた私はずっと悔しかったけど、

今、両手でひょいって抱えられる子供に振り回されっぱなしの友達をみていると

そりゃそうだよねって、やっと納得できたりするのです。

子供ながらに、両親は自分よりも弟の方が可愛いんだって思い続けて育ったけど、

実はそうではなかったということが、この年になるまで分からないものなのです。

切なすぎるぞ!子育て!と思ったりします。

今なら、自分のことなんておざなりで全力で子供に向かう親の姿が分かるけど、

それは育てられている本人には一切伝わらないのね、みたいな。

やっぱり近くにいけばいくほどみえなくなる仕組みになっているとしか思えないよね。

伝えたい想いを、一番伝えたい人に伝えるということだけなのに、

それがなかなか難しいのと一緒だわ。

たくさんの想いを、ちょっとずつ伝えていこうと思いました。



礼服はすぐに見つかった。最初に開けた箪笥の一番手前に、ビニルに包まれて吊されていた。

愛情というのは、自分ではたしかにここにある、と感じることができるのに、
その愛情を向けた相手には、不思議となかなか伝わらないものだ。

(Running in the Blood/MORI Hiroshi)