急いで回ったとしても
結局は焦りである
駆け抜けると終わりは近い
急いで回ったとしても
結局は焦りである
駆け抜けると終わりは近い
あと何回｢ごめんね｣を言えば赦されるのだろう
―わたしが｢ごめんね｣を忘れるまで
恋人じゃないから「好き」って言わない
家族じゃないから「愛してる」って言わない
何も言わないのがわたしたち
伝わるのがわたしたち
この笑顔を見せるのは
本当に楽しいこの時だけ
この涙を見せるのは
本当に悲しいこの時だけ
全て分け合える気がする
ああ あなたがいてよかった
遠くにいるの知ってる
生きてるって知ってる
声が届かなくても心が届く
知ってるって分かってる
そう
知ってるって分かってる
全ての人間が平等だとは
わたしには到底思えない
例えばそう
あなたの涙を誰かが片手ですくって
それでもまだこぼれ落ちるのなら
わたしはその後に両手で涙をすくおう
わたしはそれでいい