赤いライトが二人を励ますように、労わるように揺れていた

ユノは全力疾走、喉が張り裂けんばかりの熱唱

第一声が「みんなのユノです」

ユノはみんなのユノだから、どんな悲しくても辛くても舞台に穴は開けない、という意味か?

みんなが自分のことを心配しているだろうから、まず

と初めのMCで彼の話をした

時々、声をつまらせながら

ショックは隠しきれない

昨日のテレビでも神妙な面持ち

でも見事なまでのプロフェッショナルで、歌や踊りの精度はけっして下げない

さすがだった

さすが東方神起

開始直後は私たちファンも微妙な空気だったと思う

でもMC後から何かが変わった

会場全体のボルテージが上がった

噴き出す汗

弾けるような高い飛び出し

曲から曲へよどみなく歌い続け踊り続け

宙を舞い

文句のつけようもない

いい舞台だった

二人と、そしてダンサーさんやバンドさんや裏方さんみんなの力

私たち観客の力

みんなが作ったいい舞台だった、とこれは

チャンミンの言葉だったか

そうチャンミンも頑張った

日本語が上手なチャンミンにしては

たどたどしい終わりの挨拶

だからこそ伝わる悲しみ

そしてどうしてもこれだけは伝えたい、という使命感のような思い

そしてそんなチャンミンが愛しい

とりあえず

二人は頑張っていました

そして東京ドームはあったかかったです

ファンと

東方神起と

スタッフと

みんなが思いやりを持って

頑張れ、頑張れと

そしてめっちゃ頑張ってる二人の姿に何度も涙が出そうになる

そんな舞台でした

消して忘れない

今日の公演は二人にとって弟のような彼に捧げる舞台でもあった

言いたいことの10分の1も書き表せてはいないけど

とりあえず報告

おやすみなさい

今夜は彼らにもどうか心安らかな眠りがおとすれますように



以前のことです

ある夜、空港からお客さんを乗せました

金髪で

色白で

ハーフみたいで

カッコよくて

モデルさんとか芸能人のようでした

そのお客さん疲れてたのか、目的地だけ目告げたらもうウトウトしはじめました

目的地の近くまでは行けたんですが、目指すビルがわからない

で、申し訳ないけどお声をかけたんです

お客さん、近くまで来たんですけどって

目を開けて

キョロキョロ見渡してから

彼は人差し指を伸ばして

「その先の角を曲がったところでテイクオフします」

いい声でした

発音も良かったです

次の瞬間

「!」

なにかに気づいた表情でした

でも一瞬でまたクールな顔に戻りましたよ

さすが芸能人って思いました

そしてジェントルに車を降りました

車を発進させると突然「うきゃんうきゃんっ!テイクオフは飛ぶだなっ//.//」」て声が聞こえたんです

ゲットオフとテイクオフを言い間違えたのかと

あぁ、それであの表情

そう思って

バックミラーでもう一度彼を見たら

もう消えてました

たぶん

飛んでいったのだと思います

テイクオフしたんです

あれは天使です

天使は実在します

(32歳・タクシー運転手)