八戸三社大祭の始まりのお話を、坂本宮司に伺いました。

正式名称は、法霊山おがみ神社。

八戸で最も古い、700年もの歴史のある神社です。
その昔、法霊という山伏修験者(お坊さん)が日照りが続いたこととを何とかしようと、今の八戸市公会堂がある場所に会った沼に雨乞いの祈祷をしましたが、雨貼らず、沼に身を投じたところ龍となって雨を降らせた・・・・という言い伝えが残っています。
これをまつったのが、おがみ神社です。

今から290年前、おがみ神社の神輿が神輿行列を成して上通り(現在の上組町)を通って長者山新羅神社へ向かい、次の日に長者山で神事を行い、そして3日目に新羅神社から塩も通り(現在の下組町)を通っておがみ神社へ神輿を還すという神事が行われていました。
これが現在の八戸三社大祭の、お通り、中日、お還りの原型と言えます。
そして上通りと下通りは、現在はそれぞれ、上組町、下組町として残っています。
地名も含めて、歴史が残っています。

三社大祭は、おがみ神社、新羅神社、神明宮の3つの神社の祭り。
当時はおがみ神社だけのお祭りでしたが、今から120年ほど前、明治の時代に新羅神社と神明宮が参加して三社大祭となりました。

八戸三社大祭と言えば、大きな山車が思い浮かびますが、これはあくまでも氏子たちによる「附祭」。主役は各神社の御神輿の渡御です。
この渡御に附祭として地域の人々が参加したのが、山車行列の原型となります。
この山車の原型が、おがみ神社に今でも残っています。
太公望と武田信玄の2体が、現在も宝物殿の隣に展示されていて、いつでも見ることができます。

八戸三社大祭は神事。
お通りとお還りでは、おがみ神社、新羅神社、神明宮の神社行列にそれぞれの神輿が登場します。三社大祭の行列で御神輿が前を通った際には、柏手を打って手を合わせてください。きっと何か、ご利益がある事でしょう。

特別番組もお楽しみに!

約290年の歴史と伝統を誇る八戸地方最大の祭りであり国の重要無形民俗文化財。

三日町・はっちの特設ブースから神社・山車行列や沿道の様子を生中継。

Ustream同時配信で全世界に三社大祭の魅力、八戸の元気をお送りします。



BeFM三社大祭スペシャルinはっち 山車だ!神輿だ!お通りだっ!!

8月1日(土)14:30~17:30予定