• 名前        ビビヨン(U){草}
  • 収録パック     スカーレット&バイオレット 拡張パック「バイオレットex」 
  • 購入価格      50円
  • イラストレーター  にしだあつこ


今回はにしだあつこ氏の描かれたビビヨンのポケモンカードを鑑賞します。
にしだあつこ氏はピカチュウをデザインしたことで有名で、ポケモン人気を支えた超有能イラストレーターさんです。
ビビヨンも氏がデザインしています。

 

 

イラストの世界観

まず、ビビヨンとはどんなポケモンか、ポケモン図鑑の説明をまとめると以下になります

 

 

  • 住んでいる場所の気候により羽の色や模様が変化する


ビビヨンはポケモンXYでは多様な模様の種類が存在しました。
ですが、スカーレット&バイオレットのビビヨンはファンシーな模様のみが登場します。

 


ここでイラストを改めて見ると、ファンシーな模様ではなく、花園の模様になっています。
ポケモンの生態を紹介するポケモンカードが、公式とは異なる設定をしているということなのでしょうか?

ポケモンXYでは、プレイヤーの国・地域によって模様が異なりました。
花園の模様は、以下によれば、フランス、およびスペイン カタルーニャ地方で登場するとのことです。

 

 

今回のスカーレット&バイオレットはスペインをモデルにしており、ビビヨンの発生場所を見ると、スペインのカタルーニャ地方に相当する場所が範囲に入っています。

 

 

つまり、ゲーム上では花園の模様は存在しませんが、現実にリンクさせるメタ視点ですと、花園の模様のビビヨンが登場してもおかしくないわけです。

飽くまでもゲーム世界の模様にこだわるべきという意見もあるかもしれませんが、現実世界とリンクさせて、ポケモンをより身近に感じさせるのも悪くはないと私は愚考いたします

イラストの構図

ピンぼけした花園の中で、ビビヨンにフォーカスが当たっています。
中央で大きく羽を広げるビビヨンがとても目立つ構図になっています

背景は雑なモザイク模様で描かれ、ビビヨンは詳細に描かれており、人の視線の集まる場所を詳細に描くという印象主義の作風を思わせます。
(単に背景のピンボケした感じを表現したいだけというのも理由の半分だとは思いますが)


イラストの配色

白と緑の背景、そして黒い体色の中で、ピンクの羽がとても鮮やかです。


ここで緑色が主体のファンシーな模様を使っていたら、これほどの印象的な鮮やかさは得られなかったでしょうから、やはりカタルーニャ地方の花園の模様にしたのは正解だと思いました。