BEFFNICKのギター作りによくある風景-TS3D4731.JPG

こんばんは。

大丈夫、生きてます。

さてさて、作業の方は相変わらず塗装、塗装。

溜まっていたリペアもどうにかなりました。

そんで今日はそのリペアの話。

厳密に言うとリペアではないのですがね。

先日、一年位前に作ったギターを持ち込まれまして。内容はデッドポイントの事。

ギターに興味ない方の為に説明しますと、ギターにはデッドポイント、ウルフトーンと言われる指板上の位置があります。

特定の音程のフレット位置で弾くと鳴る所と鳴らない所の事。
鳴らない方がデッドポイントです。

全く音が出ない訳ではありませんよ。
ギターちゅうのは弦の振動をボディで増幅させる楽器です。
このボディの振動がうまい具合に弦の振動と共振してしまいその特定の音階のみサスティーンがなくなってしまうんですなぁ。

作ってる最中に判れば回避する方法もあるかもしれませんけど振動ってのはボディ、ネック、ブリッジその他パーツが揃って初めて決まる物なので完成してみないとなんとも言えない部分なんですね。


勿論同じ銘柄の木材でも個体差はかなりありますし。




僕が今まで見て感じたのはデッドポイントが目立つのは良く鳴るギターだという事。

その他の音が鳴る分、特に良く解るからだと思います。


今回もデッドポイントが目立つのでなんとかならんかという依頼。
そのデッドポイント以外は問題無し。良く鳴ります。



こういう場合やる事といえば中のブレイシングを削るという方法。
しかしこれはやりたくない。危険です。

自分の作ったギターならともかく、ギターにも強度が必要ですし何しろ削ったモノは復活出来ません。

上手くいけば良いですけど音が変わらない上にボディにトラブルが!なんて事にもなったら最悪です。


そこで、考えた末にブレイシングを足す方向をトライしてみました。

今まで沢山のテストと試作でどの辺りのブレイシングをいじれば音が変わるかというのは大体わかってますからその辺を狙って何度か試してみると…思った以上に変わりました!

これまた厳密に言うとデッドポイントを完全に無くすのは無理。必ず振動はしますから。


そこでデッドポイントをずらす。12音階上ではない所に持って行く。これだ!1・2・3!


カンペキに狙う事は出来ませんでしたがデッドの位置は確実に動いた。

ブレイシングの位置や大きさで変わったのでデッドが目立たない所で決めました。


ブレイシングを足した分若干硬くなったかもしれませんがすこぶる良い感じ。

デッド動かしたらウルフトーンもおとなしくなりました。相互作用?



これはね~テスト出来るのが良い。

何度も弦を緩めたり締めたりして切れちゃうから2セットは用意しないといけませんが。いきなり削る事考えたら安いもんです。



今までもマーチン、ギブソンをもっと鳴る様に出来んか?との依頼もあり断ってましたがこれは使えるかも!


最悪復帰も出来るし。

もうちょっとデータ取りたいな~



写真は光るギター(笑)