舘ひろし74歳、柴田恭平72歳、年月を経て再登場。2人の体力の限界への挑戦のお陰で、グッドテイストなエンタメに仕上がった。理屈なしに楽しい。

あぶない刑事、「あぶデカ」シリーズは初めてだったが、今、Huluで過去作品にはまっている。流石に皆んな若い。過去作品を知っていると、もっと楽しめたろう。随所に過去作品を暗示してそうなものが登場する。あぶデカ•オタクなら分かるんだろう。TVで80作あまり、映画で今作含め8作、人気のほどが伺える。タカ&ユウジは、刑事を引退してニュージーランドに移住したはずなのに、なぜか老骨に鞭打って横浜に帰ってくる。この年齢で体型を維持し、アクションを熟せるのは凄い。


内容はどうでもいい、と言っては脚本家に失礼なので簡単に紹介しておく。横浜のタカ&ユウジ探偵事務所に永峰彩夏(土屋太鳳)が、母親探しの依頼に来る。その母親は昔花形の歌い手で、タカ(舘ひろし)とユウジ(柴田恭平)と少なからず関係があった。2人とも彩夏を自分の娘ではと考えるのは、話を面白くする仕掛けである。早速ヤクザの揉め事に巻き込まれるが、冷徹残忍なボスの海堂(早乙女太一)のターゲット(親の仇)になってしまう。タカ&ユウジが寧ろ、海堂を挑発したんだが。要は派手な海堂退治である。


お馴染みのレギュラーに加えて、豪華キャスト、吉瀬美智子、岸谷五朗、杉本哲太が盛り上げる。西野七瀬が刑事で登場。


アクションも銃撃、バイク、格闘、走り、と単純である。昭和のフランチャイズという感じで、心地よい。