興業成績がシリーズ最高だった昨年の、黒鉄の魚影を、更に上回る出だしだそうだ。

今回は土方歳三と懇意だった、斧江財閥初代•圭三郎の残した、謎のお宝強奪戦。戦況を一変させるものという言葉を残したために、強力兵器だと思い込んだ悪党達が群がる。片や、その脅威をなくすため爆弾で破壊しようとする親子もいる。

今回は黒の組織が一切でてこない。安室も、FBI、赤井も、目暮警部、佐藤、高木等、警視庁の面々も。レギュラーがこんなにお休みだと、やや寂しい感じもする。舞台は函館。怪盗キッド、剣を使う服部平次、沖田等•••が登場。


ポイントは3つかなあ。

1. 宝石しか狙わない怪盗キッドが、なぜ刀を狙うのか。圭三郎のお宝の鍵となるんだろうが、そのお宝も宝石ではなさそうである。どうも、キッドの血縁に関係がありそうな。今後の新展開に繋げる新ネタ提供の企てと見た。


2.  函館を舞台にした、お宝のありかの謎解きミステリー。相変わらず凝った構造になっている。見てのお楽しみ。難解で見てもよく分からないかもしれない。まあ、あんなにまどろっこしい内容にしなくても、映画のサブタイトルが示している。


3. 工藤新一が毛利蘭にロンドン、ビッグベンで愛を告白したことに衝撃を受けた平次が、それを越える告白を和葉にしようと目論んでいる。それを邪魔しようとする大岡紅葉と伊織(彼女は平次を将来の伴侶と決めている)。平次は和葉に感動的な告白が出来るのだろうか?


感想としては、良かったが歴代最高とは言えない。やっばり黒の組織が出てこないとインパクトに欠ける。