今年の大河は、平安時代、メインキャストは、藤原道長、紫式部。


きっと視聴率は低いだろうな、と思っていたが、思ったよりは意外に善戦しているようだ。動きがないし一般受けしないから無理もない。


私としては、個人的に大変面白い。第4回では豊明の節会がビジュアルで放映された。五人の舞姫が貴族達の前で舞う。五穀豊穣のお礼ということだが、実質は嫁探しの品評会である。あんなに近いところで舞うとは知らなかった。史実により再現したのだから、貴重だと思う。


道長の父、藤原兼家が娘を帝に入内させ、産ませた御子を天皇にさせ、自分が外戚として権力を振るおうとする。円融天皇を譲位させ、次の花山天皇も交代させなければ、自分の孫に順番が回ってこない。黒い陰謀も今後の見どころの一つだ。天罰か、世の中そう上手く事が進まないんだが。


藤原兼家には、正妻のほかに、愛妾がいて、息子もいる。藤原道綱である。愛妾は、道綱の母、蜻蛉日記の作者である。百人一首にも名を連ねる。


兼家の長男、道隆の妻の貴子(儀同三司母)、赤染衛門など、紫式部、清少納言、和泉式部といった有名人と共に百人一首でお馴染みである。藤原公任も登場する。


人物模様、仕事や日常の生活風景が描かれ、実に興味深い。流石に過度の忠実再現はしてない。ドラマにならないから。今後が楽しみである。