高齢者がお風呂を嫌がる3つの理由と介護職が実践している対応方法 


はじめに

「お風呂に入ろうと誘っても断られてしまう」

「何日もお風呂に入ってくれなくて困っている」


このような悩みを抱えているご家族は少なくありません。


私は特別養護老人ホームで介護福祉士として勤務しており、主に個浴やリフト浴での入浴介助を担当しています。


現場でも入浴を嫌がる利用者様は多く見られます。


しかし、無理に入浴を勧めても逆効果になることがあります。


今回は、高齢者がお風呂を嫌がる主な理由と、介護現場で実践している対応方法についてお伝えします。


理由① 

転倒への不安がある高齢になると筋力やバランス能力が低下します。


浴室は床が滑りやすく、転倒への恐怖心を抱く方も少なくありません。


特に過去に転倒経験がある方は、「危ないから入りたくない」と感じている場合があります。


対応方法

・手すりを活用する

・ゆっくり声をかける

・介助者がそばにいることを伝える安心感を持ってもらうことが大切です。


理由② 

脱衣や入浴が面倒に感じる高齢になると体力が低下し、着替えや移動そのものが負担になります。


家族から見ると、「お風呂に入るだけ」と思うかもしれませんが、本人にとっては大仕事です。


対応方法

・疲れていない時間帯を選ぶ

・急がせない

・準備を事前に整える本人のペースに合わせることが重要です。


理由③ 

認知症による不安や混乱


認知症の方の場合、

「なぜお風呂に入るのか分からない」

「知らない場所に連れて行かれる気がする」


と感じることがあります。


また、「昨日入った」と思い込んでいる場合もあります。


対応方法


無理に説得しようとせず、

「さっぱりしますよ」

「温かくて気持ちいいですよ」など、安心できる声かけを行います。


本人の気持ちを否定しないことが大切です。


介護現場で感じることとしては、私が勤務する特別養護老人ホームでも、入浴を嫌がる利用者様はいらっしゃいます。


そのような時は、「なぜ嫌なのか」を考えるようにしています。


寒いのかもしれません。

疲れているのかもしれません。不安な気持ちがあるのかもしれません。


理由が分かると対応方法も変わってきます。


無理に入浴を勧めるよりも、まずは本人の気持ちに寄り添うことが大切だと感じています。


まとめ


高齢者がお風呂を嫌がる理由として、

・転倒への不安

・体力的な負担

・認知症による混乱などが考えられます。


大切なのは無理に入浴させることではなく、本人が安心して入浴できる環境を整えることです。


ご家族だけで悩まず、必要に応じて介護職やケアマネジャーなどの専門職にも相談してみてください。