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前略、仕事で琵琶湖の近くまで行ってきました。


ウチから京都までが、電車を使ってちょうど1時間なので、その先の滋賀までは2時間だな……と読んで家を出たら、30分も早く着きました。取材をする方のお宅の近所まで行き、昔ながらの喫茶店があったのでコーヒーを飲んで時間を潰すことに。


お客さんはカウンターに1人だけで、店内には音楽も流れてませんでした。水を出してくれた店主らしきおばさんに、「コーヒーください」と注文すると、「コーヒーワンでぇす」と呟きながらカウンターの奥に戻り、コーヒーをいれてくれました。


窓際のテーブルで、誰も歩いていない外の景色を眺めていたら、向かいの建物は郵便局らしく、帽子を被ったような筒型ポストと目が合ってしまいました。あんなポストに投函される手紙は、ぜったい「前略」で始まり「早々」で結ばれているはず。


カウンターの客と店主との会話に、やたら「海」という言葉が出てきてました。「きのうは海が泣いとったからアカンかったらしいわ」「最近、泣いてばっかしやなぁ、海」 ん、誰です? 海って……。泣き虫の話が気になりつつも店を出ました。


取材相手は72歳のお爺ちゃん。ゆっくり話してくれるなかに、またもや「海」が登場。……泣き虫女の「海」は、よっぽど有名なのかと思いながら話を聞いていくと、その正体は琵琶湖なのだと気付きました。「湖」と書いて「うみ」と読むんだね。


そこは琵琶湖の漁師町。喫茶店で聞いた「うみが泣いてアカンかった」というのは、地元ならではの表現で、琵琶湖が荒れて漁がダメだったという意味らしい。なんだかいいね~、そういうの。取材を終え、泣き虫な「湖」のご機嫌を伺いに歩いてみた。


ん~、画像の状態、泣き笑い? 


意外だったのはカモメが飛んでたこと。湖にもいるんだね……。別の鳥かもしれないと家に帰って調べてみたら、夏鳥のイメージだったカモメは、海・川・湖などに来る冬の渡り鳥なんだって。「うみ」の正体と「カモメ」の生態、今日は2つ賢くなった。


ほどよく静かな木曜日。 草々。





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