夜の雨音 春待つ夜の雨といふのは なんと悲しい音でせうか 耳を澄ませば聞こえくる 夜行列車のきしむ音やら 誰照らすともない外灯が 垂れた雫をはじく音やら オリーブの枝揺らす雨は なんと切ない音でせうか じき訪れる春の賑わいを 嘲笑うかのよな埃の匂い やさしい君のわらう声を 耳元に呼び集めるのです やさしい君のあの囁きを 耳を澄まして呼ぶのです