beeのブログ -14ページ目

beeのブログ

ブログの説明を入力します。





子供の頃、クルミという食べ物にまったく縁がなかった。食べたことはもちろん、見たことも名前を聞いたこともなかった。もっとも、子供が好きこのんで食べるものとは思わないけど……。


小学校5年生のときだったか図書係になって、週に一度、昼休みに図書室の番をしなければならなかった。暇すぎたので、いつも子供向け冒険小説か宮沢賢治の本を読んで時間を潰していた。


『銀河鉄道の夜』や『風の又三郎』を始め、宮沢賢治の物語にはたびたびクルミが登場する。なかでも銀河鉄道ではクルミの化石が出てきて、まるで銀河に散らばる星のように描かれている。


それを読んだ時から、まだ見ぬクルミが頭の中でどんどん巨大化して、見たくて、触れたくて、食べたくてたまらなくなった。「クルミクルミクルミ。狂おしいクルミ」かなり痛い子だった。


時は過ぎ……。


中学2年の夏休み。友達の家に遊びに行くと、東北に住んでいる婆ちゃんから送ってきたという不思議な団子をご馳走してくれた。食べたことのない味だったので聞いてみると、クルミ団子!


やっと巡り会えたクルミ。口の中に頭の中に心の中に、果てしない宇宙や銀河が広がった。なんで団子を食って宇宙をイメージするのかわからんかったけど、ファンタスティックな団子だった。


再び時は過ぎ……。


先日、仕事でクルミ団子を作って写真撮影した。自然食に関するコラムで紹介するためだ。久しぶりに食べたクルミ団子。「クルミクルミクルミ。狂おしいクルミ」かなり痛いオッサンだった。


宇宙の果てが遙か遠いことを思い知らされた。




  
 $beeのブログ

 $beeのブログ

 $beeのブログ