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僕がBEES MAKE HONEY(以下BEES)に出会ったのは、今から5年くらい前。
パブロックのスーパーバンド(と言ってもパブロック自体地味)ロックパイルからの流れで、パブロックを少し掘り下げていた時だ。
無論最初に手にしたのは「MUSIC EVERY NIGHT」のリイシューCDで、確か中古CD屋で手に入れた。
BEESのロックンロールは、セックスピストルズのように脳天にかけて衝撃が走るような音楽じゃないし、ローリングストーンズのように狂気的でもないし、ましてやビートルズのようなカリスマ性があるわけじゃない。

対象が飛躍しすぎているけど、とにかく(敬意と愛情を込めて)地味なのだ。やっている音楽も、メンバーの個性も、突出している点がない。
1つも、ない。

それでも「MUSIC~」の一曲目、ルイ・ジョーダンのカバー「カレドニア」がステレオから流れた途端、僕は一気に彼らの音楽の虜になった。
ロックンロールの愛情に溢れた曲たち。純粋な、音楽。
「欲しかった音楽を見つけた」
というよりも、
「自分の気持ちに合った音楽を見つけた」
という感じ。


音楽で共鳴するには、その時の目線、角度がピッタリあった時なんじゃないかと思う。
知らない国の、話したこともない人と、同じベクトルにいる。どうしようもない気持ちを、別の国の言葉で歌っていてくれる。

音楽は不思議なもので、しばしば信じられないような事が起こるものだと思う。そしてより一層思い入れが強くなり、新たな出会いを求めて貪欲に音源を漁る。程の良い麻薬じゃないか。

僕自身、音楽を通してさまざまな素晴らしい出会いや、不思議な体験をした。機会があればそれらについても書いていこう。

閑話休題。
BEESは、わずか数年のうちにたった1枚のオリジナルアルバムと、2枚のシングルを残して空中分解してしまう。
メンバーはその後、様々なバンドで活躍する事になるわけだけど、それらについても後々書いていこう。


評価されずとも自分の好きなものを作り、仲間たちとはしゃぎ、時に多いに疲れ、見失いそうになりながらも生きる。
僕は、BEESの曲たちのような人生を送りたい。

毎晩聴きたくなる、ゴキゲンなロックンロールバンド。
BEES MAKE HONEY