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どうしてこんなことが起きたのだろう。

それほどまでに体を追い込んでいたのだろうか。

最高の舞台、オリンピックはもうすぐそこだった。

彼がそこまでのトレーニングを自らに課したのは、間違いなく「キタジマ」に打ち勝つためだったはずだ。

そして過去もそうであったように、彼とキタジマは、きっとまたオリンピックの舞台で、競泳史に残る名勝負を見せてくれたはずだった。それが。

こんな形で
その幕が降ろされるなんて

神様。
そこにどんな意味があったのですか。

我々が失ったもの

人類の希望であり、可能性

ブレストストロークで人類はどこまで到達することができたのか。

それはただ単に水泳競技であることにとどまらない

誰も到達していない領域
何かを超えていくこと
そして、稀有のライバルがいること

人として、その短い競技人生は、
そのまま僕らの一生、いや、それ以上に値する濃密な時間だったはずだ。

僕らは彼らから学ぶべきことが、まだまだたくさんあったはずだった。


北島がつぶやいた
「涙がとまらないよ」と。

そう。彼こそが、失ったのだ。

その推進力を。
人として、ライバルという名の友を

僕らは北島が、それでもこの哀しみを乗り越えてくれると信じている。

それが神様が、きっとこの北島という物語の最期に与えた試練なのだろうから。

それにしても神様。
あまりにも酷い仕打ちではないか。


アレクサンドル ダーレオーエン
享年26才

人類はまたひとり、偉大な人物を失った。

ご冥福を心よりお祈り申し上げたい。

合掌。









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