ビール星人2号のブログ


落合とはどこまで恐ろしい監督「だった」のだろう。

ドラゴンズ吉見投手とジャイアンツの内海投手とのギリギリの最多勝、最優秀防御率の争いに、リーグ優勝を決めた翌日のこの試合でアッサリとケリをつけさせた。

しかも4回で4点リードしたと見るや、吉見を「恥ずかしげもなく」、5回からリリーフに送った。

先発投手の勝ち投手の権限を剥奪し、吉見に勝ち星をつけるためだけなのは見え見え・・・。このおかげで吉見投手は18勝目を手に入れることとなった。

対するジャイアンツ17勝の内海投手にとっては、これでチーム最後の試合となる22日の最終戦に登板するだけでなく、きっちりと勝ち星を挙げなければ「最多勝」のタイトルは得られなくなった。そしてそれだけではなく、防御率争いに関しては・・・なんと・・・10回を無失点で投げ切らなければ吉見投手に並ぶことができなくなったのだ。
当然ながら野球は9回まで、である。

単に勝ち星だけをつけるだけなら吉見に打者1人だけ投げさせればよかった。それをここへ来ての吉見、2イニングを無失点、とはそういう意味なのであった。

監督、落合博満。恐ろしすぎる。

誰しもがそうだと机上で計算できても、実際にやることはとても難しい。

それをいともあっさりと、やる。
参りました、なのである。

こんな演出をさらりと打ち、8年で4回のリーグ優勝、さらにはドラゴンズ球団の悲願であったろう、初の2連覇をもたらしたこの監督を、なにゆえ事実上解雇してしまうのか・・・、中日球団の意図が、僕には全く分からない。

ただ、勝利のために。

そのうえで最大の貢献をした「部下」吉見投手には、これだけの舞台を惜しげもなく与える。

「理想の上司」とは、こういうことではないか。

ちょっと探してみたらわかる。こんなことができる監督はいま、この国にいるのだろうか。

中日新聞の上層部は、自らの考えを明確に世の中に発信してしまったのだ。

それは「ドラゴンズは、勝たなくてもいい」ということを。

そして僕には一生理解できないことだけど、ドラゴンズファンってのは、そんなにしてまで高木守道(70才。次期
監督)が好きで好きでたまらなくて、そして彼とだったら負け続けても許せるような精神構造をお持ちなのだろうか

こんな世の中だからこそ、ぼくは落合監督と、その潔い引き際を全面的に支持したいのだ。