前略

生きてくことは悲しいわけで

悲しいからまた 生きてくわけで

路地裏の赤提灯が 灯台の明かりのように見えるわけで

今夜は俺、飲みます・・・


帰りの道さえ わからないぐらいに

グテングテンに酔いたいだけ

出て行った あいつのことなんて

まるで別の話


迷惑でしょうが ほっといてください

暖簾をしまうまでは


(中略)


映りのよくないテレビから流れる

「八代亜紀」の唄 口づさんで

そのあとで 幸せってやつに

やっと気づいたけれど

(以下省略) 歌詞:迷惑でしょうが(とんねるず)より抜粋



なんだか無性に「ニッポン」を感じたくなった。

比較的涼しい今日なら、冷房がイマイチの薄汚れたカウンター

「ぬる燗」だって、これならチビチビといけてしまうのだ。


日曜の昼、ひとり酔っ払いのオジサン。


うーむ。お店のヒトも昼間っからこりゃ「迷惑でしょうね」・・・

と思いつき、そうか。

あの歌の中で歌われた「八代亜紀」にたどり着いた。


でも、見上げたテレビは、この歌が作られたときにきっとイメージされたであろう

アンテナがついた小さな四角い箱、ではなくて「薄型・液晶」で「地デジ」なのであった。


そして画面には「八代亜紀」ではなく、マツコ・デラックス(笑)

今田耕司が誰と結婚しようが、したかろうが、そんなの世の中の誰と関係があるんだ。


ケッ、とぼやきながらチビチビと飲む。

ここは東京西部、横浜北部で忘れられがちな町(苦笑)

昨年映画にもなった小説「まほろ駅前多田便利軒」の舞台である。