ビール星人2号のブログ-100404_074204_ed.jpg
・・・日大三・山崎福也(さちや)投手。

ワタシ、こんなドラマがあったことを知りませんでした・・・

一夜明けて知った、この事実はできるだけ皆さんに伝えねばなりません。


その前に、沖縄・興南高校です。

一人ひとり、よく鍛えられて、ほんとに強かった。

軸がシッカリした、つながりある打線。

体格のハンデを感じさせないエース投手。島袋君

良くも悪くも賑やかなスター性あるキャプテン。我如古(ガネコ)くん

あたたかく見守り、可能性を最大限に引き出した監督さん。

古きよき「地元の子だけがメンバー」の高校チームとしては史上最強では、と思うほどでした。


これに比べて全国各地から野球で身を立てるため、また学校自身から選抜されて入学してくる「名門」野球高校・・・これはこれでプロのような厳しい世界かもしれないけど、高校野球の特徴である「地域性」がどうしても希薄になってしまう。

例えば・・・苫小牧の田中マー君は、大阪の子です。

青森の選手の何人が地元の子だったのですか。

興南の選手は、名前からして「沖縄出身」は隠せません。

ただでさえ野球好きの沖縄県民が燃えるのは当然で、スタンド三塁側の興南応援団の賑やかな囃子に乗って、最後はスタンドが一体となって(除く一塁側)、勝者を後押ししていた。


テレビを見ている僕でさえ・・・・古きよき純・地元構成のチームが勝つこと、弱者が強者(エリート)を倒す構図を思い浮かべて感動した。

テレビで観ている限りだとこの日のスタンドもきっとそうで、回が進むにつれて「興南に勝たせたい」モードになっていったように感じられた。


それはそれで間違いではなかったけれど。

「相手」先発・・・山崎投手です。


顔に幼さが残るけど、スラッと背が高く、まさにピッチャー、という恵まれた体躯(に見えた)。

ピンチでも冷静に打者を打ち取り、ニコリともしない。


「敵ながら」これは手ごわい・・・・いいピッチャーだな。

プロ向きだな。現時点でG内海よりいいピッチャーだな(苦笑)

なんてみていました。


延長戦も12回。166球を投げたところでマウンドを譲り、自身は一塁の守備につく。


この試合久々の四球(確かそれまでは序盤に2回あっただけ)を与え、一塁ゴロの一塁ベースカバーに走りこむものの捕球をミスしてしまう。

それを受けての監督の判断だった。その直後、代わった投手が5点を失う。


僕の関心は、山崎君の表情だった。

エースのオレが投げ続けてれば・・・というカオ?

日大三の監督さんは名将だそうですが、ちょっと自分から動きすぎたように感じられただけに、エースの彼の顔から不満を読み取れるか・・・


まったく読み取れないばかりでなく、マウンドに集まっても真剣な表情は崩さずに、代わった投手を励ましていた。

ある意味「プロのプライド」を見た気がした。


グラウンドに立っている彼らの中からきっとプロが生まれ、あるいは大学野球のレギュラーが出るのだろう。

そんな彼らは彼らで、甲子園でまさかの「アウェイ」状態のなか、戦い抜いた。


山崎くんが2年前に脳腫瘍の手術をして、野球選手どころか重大な後遺症を残す可能性とも戦ってきたことを

知っていたなら、また見方は変わったと思う。

なお、彼の放った一大会13安打は、興南のガネコくんとともに「大会最多安打」として記録された。


野球界は、また一人、逸材がいることをハッキリと知ったのだ。

山崎福也(さちや)17才。いつかプロに入って野球ファンを楽しませてください。


最後に。

彼の父は、巨人にも在籍した元プロ野球選手(章弘氏48才)であり、また彼の二つ上の兄(福之さん。埼玉・聖望学園)も2年前の春の甲子園・決勝戦、同じ沖縄勢の「沖縄尚学」に敗れている。

ね。ドラマが続く予感がするでしょう?得意げ