ビール・ブログなんて、今さら珍しくもないけど、始めてみた。誰か見る人があるのか、まったく分からない。あるいは誰も見ないかもしれないけれど、ぼくの飲んだ、とてもうまかったビールたちを紹介したい。味だとか、製法だとかそんなのも勉強しながら書きたい、できれば。それは珍しいドラフト・ビールだったり、外国のボトルだったりするだろうし、コンビニで買う缶ビールかもしれない。当面は、うまかったのを書いてみたい。
今まで飲んだ中で、ダントツだったのがある。3年ほど前シカゴのピザ屋でピザをかじりながら飲んだ「Goose Island Harvest Ale」。別に気取っているわけではなく、すごく良かった。食事を終えてから、だからもう一杯飲んだ。これはシカゴの地ビールで、地元の人にも人気があって、ピザにももちろんベスト・マリアージュ。と、ガイドブックに書いてあった。ぼくは、ただの旅行者で1人でそこを訪れていた。
いくつか種類があるらしく、店員が「ライトなのがいいだろう、ぼくちゃん」と言ったから、「いや、ダークなのをください」と答えてやった。すると店員が口笛を吹き、メニューをくるくると回しながら去っていった、かどうかは覚えていないが、出てきたビールは、目が覚めるぐらいすごかった。ぼくはビールが好きだったけれど、ファンになったのはこの時からだ。シカゴを発つ前、入ったレストランはクリスマス前のカップルや家族たちで賑わい、ぼくは1人で神戸牛ハンバーガーを食べていた。いささか早く帰りたかったけれど、メニューの隅でこいつを見つけて注文したぐらいである。
米国では、ボストンの「Samuel Adams」、サンフランシスコの「Anchor Steam」、シアトルの「Long Hammer」、ハワイの「Kona」をはじめ、おいしいビールをたくさん試したけれど、やっぱり「Goose Island」は素敵だった。オバマ大統領も飲んでいるのかしら。日本で飲めるお店を見たことがない、というのが残念なような、でも実はどこか優越感みたいな1杯だった。