今さら聞けない?
ホエイプロテインのこと
肉体改造を本気で行っている人にとっては、体を改善してくれる要素は、それがどんなに小さなことでも大切に思える。
今回は最も飲まれているであろうホエイプロテインについての記事である。
牛乳に含まれるタンパク質は、約80%がカゼイン、20%がホエイで構成されている。
ホエイは吸収が早く、カゼインはゆっくり吸収される性質がある。
そのホエイを原料に作られたのがホエイプロテインだ。
ホエイプロテインのラベルを読んでみよう。
そこには、ホエイプロテイン・コンセントレイト(WPC)、ホエイプロテイン・アイソレイト(WPI)、もしくはホエイプロテイン・ハイドロライズド(WPH)などの記載があるはずだ。
3種類のホエイプロテインは同じホエイであっても構成要素に違いがある。
味や舌ざわりにも違いがあり、目的にあわせて使い分けをするのが良さそうだ。
WPC・ホエイプロテイン・コンセントレイトの特徴
総量に対して29~89%がタンパク質で、残りの成分は乳糖や脂質、水分だったりする。
WPCは市販されているプロテインパウダーの中で最も一般的なものだ。
低価格で味もクリーミーでおいしい商品が多い。
WPI・ホエイプロテイン・アイソレイトの特徴
WPCよりも高い割合でタンパク質が含まれていて、総量の90%がタンパク質で構成され、乳糖は除去されている。
残りの10%は炭水化物や脂質だが、低炭水化物食でダイエットをしている人や乳糖不耐症で牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという人はWPCよりもWPIを利用するほうが賢明である。
タンパク質の濃度が高いため、WPCに比べるとWPIにはやや苦みがある。
WPH・ホエイプロテイン・ハイドロライズドの特徴
WPHは大小のペプチドが濃縮されて作られているため、吸収されやすい。
WPCやWPIは体内に入るとまず胃腸でその分解作業が行われる。
それを体に入る前に、工場で行ってから商品にされたのがWPHであり、消化プロセスが一段階進行済みの商品であるため、消化吸収が早く胃腸の負担を軽減させる。
ペプチドが細かくなるほど苦みが強くなり、高価格になる。
一般的に1日に必要なタンパク質の必要量は体重1kgあたり1gと言われている。
しかし、ダイエットや肉体改造のためにタンパク質を摂取するなら、体重1kgあたり2g程度必要と言われている。
つまり、体重60kgの人なら1日に120gのタンパク質が必要ということだ。
これを1日3食で摂ろうとすると1食あたり40gのタンパク質を摂らないといけない。
1食あたり40gと聞くと簡単そうに聞こえるが、話はそう簡単ではない。
私たちの体が1回に吸収できるタンパク質量は、体重1kgあたり0,4gと言われている。
体重60kgの人なら、1回で吸収できるタンパク質量は24gだ。
そのため、多くのホエイプロテイン製品は1スプーンで20~30gのタンパク質を摂取できるようになっている。
ちなみに、ホエイプロテイン1スプーン分である24gのタンパク質を食事で摂ろうとすると肉類や魚類では100~130g、卵なら3~4個程度の量だ。
肉類や魚類では当然脂身の少ない部位のほうがタンパク質は多くなる。
これを植物性タンパク質の代表である豆腐で摂ろうとすると、350g程度必要だ。
部位で若干異なるが、肉類や魚類では総量の約20%がタンパク質(200gのステーキなら40g程度のタンパク質)、卵1個で7g程度と覚えよう。
必然的に、ダイエットや肉体改造を目指すなら食事の回数を増やすことが必要になるわけだ。
ただ、食事の回数を増やすには手間もかかるし、余分なカロリーを摂ることにもなりかねない。
そこで重宝するのがホエイプロテインというわけだ。
食事と食事の間にホエイプロテインを摂る。
そうすることで、過剰なカロリーを摂ることなく必要なタンパク質が摂れ、1日を通して血中のアミノ酸濃度を高く保つこともできるのだ。
また、ホエイプロテインはダイエットや肉体改造だけでなく、私たちの健康にも効果を発揮してくれる。
たとえば、ガンを患っている人は体内のグルタチオンレベルが低いことがわかっている。
それだけでガンになってしまうわけではないが要因の一つであることは間違いないようだ。
グルタチオンとは、アミノ酸のシスティン、グリシン、グルタミン酸によって作られる強い抗酸化作用をもつ物質だ。
専門家によると、グルタチオンのレベルを高めるには「ホエイプロテイン」を摂取するのが最も理想的であるそうだ。
実際、ホエイプロテインを日常的に摂取している人は、体内に蓄えられているグルタチオンレベルが高いことがわかっている。
また、タンパク質の不足はダイエットや肉体改造にマイナスになるだけでなく、エネルギーレベルの低下、認知機能の低下、さらに気分の上昇下降が繰り返され、血糖値が不安定になり代謝能力にも悪影響がもたらされる。
最近、物忘れが激しいとか、名前を思い出せない、何をしようと行動したのか忘れてしまったなど、記憶力に不安があるという人も少なくないだろう。
それはもしかするとタンパク質が足りていないのかもしれない。
これは加齢すればするほど顕著にあらわれるものだ。
年をとってもタンパク質は大いに摂取することを心がけたほうがいいだろう。

