筋トレに対する偏見を解く
未だに筋トレに対する偏見は多くあります。
とくに日本人の筋トレに対する偏見は根深いものがあるようです。
とても勤勉で器用で頭の良い日本人ですが、「カラダづくり」に関してはついついショートカットしたいと願う人が多く存在します。
「○○するだけで~」 「これを飲めば〇週間で〇キロ減」
「海外セレブも~」 「ハリウッドスターも~」など商品のキャッチに踊らされている人の多さにおどろかされます。
VOL1 成長期に筋トレをすると身長が伸びない
数十年前、体の柔らかい体操選手が酢を飲んでいるという情報を聞いた人たちは、
「体の柔らかい人は酢を飲んでいる」=「酢を飲むと体が柔らかくなる」と変換してしまう人が多くいたのです。
同時期に身長の低い軽量級のウェイトリフティングやレスリング選手、筋骨隆々の体操選手が活躍したことで、
「身長の低い筋肉のある人」=「筋肉があると身長が伸びない」と変換してしまい、間違った情報が広まってしまったのです。
また、身長の高いバスケットボールやバレーボール選手を見て、
「バスケやバレーの選手は高身長」=「バスケやバレーをすると背が伸びる」と変換してしまいました。
では、本当に筋肉をつけると身長が伸びないのでしょうか?
ウェイトリフティングの重量級では当然身長の高い選手はいます。
しかし、ウェイトリフティングは体重による階級制なので、同じ体重であれば身長の低い選手のほうが有利なのは理解できると思います。
また、体操選手は世界的に見ても身長の高いトップ選手はいません。
体操競技では、身長が高い人では実力が発揮できないためで、必然的にトップ選手は皆、身長の低い選手が多くなります。
対して、バスケットボールやバレーボールでは、身長の高い人が実力を発揮しやすく、必然的に高身長の選手が集まります。
ウェイトリフティングやレスリング、体操をしたから身長が低いわけではなく、身長の低い人がその競技を極めたことでトップレベルの選手になれたのです。
バスケやバレーをしたから身長が伸びたのではなく、身長の高い人がその競技を選択したから華麗なダンクを決めることができるのです。
「成長期の筋トレ」に関する研究や実験結果で指針となるようなものはなく、未だに解明されていません。
ただし、「筋トレをすると身長が伸びない」という事実もなく、現在では成長期に筋トレを行うことで、神経の発達や骨の健康、正しい体の使い方などに良い効果を得ることができるのではないかと考えられています。
ただし、関節には注意が必要です。
15才ぐらいまでは、骨も関節も完全には出来上がっていないため、高負荷をかけ続けることはよくありません。
とくに膝や肩、骨盤には注意が必要です。
スクワットやレッグプレス、ベンチプレスなどの多関節種目では正しいフォームを習得し、10回以上できる重量を選択することが重要です。
レッグエクステンションやレッグカール、フライなどの単関節種目では、さらに関節への負担が増えるためゆっくりウェイトをコントロールしながら15回程度行える重量で行うようにしましょう。