おはようございます。
私、昨日は一日中、ご飯とトイレとお風呂以外、本当に何もせずに本を読んでいました。














『こころ』
ちょっと気になってしまって。

気になってしまうと、私、見事にそれ以外のこと考えられなくなるという悪癖がございます。

一気読みして、その後もうだうだと一晩中ずーっと考えていて、またもや眠れず。

今日も徹夜あけで、これからお仕事です。
なんてバカなのか…
ちなみに反省はしていますが、治せる見込みはありません。



でも、たまには一気読みも、いいですね。
ずーっと読んでいると、疲れて頭が痺れてくるのか、ふとした瞬間に感情移入が激しくなります。
…わりと、普段読んでいる時って、感情移入しないんですよ、私。
突き放して読む方が好きです。


Kの遺書のお話、
『しかし私のもっとも痛切に感じたのは、最後に墨の余りで書き添えたらしく見える、もっと早く死ぬべきだのになぜ今まで生きていたのだろうという意味の文句でした』
ここで号泣です。たまには泣くのも良い。


K。あまりに、痛々しく、苦しい。
こんなに真面目に生きなくても…。




漱石の時代って、封建時代から近代に急激に変わって、
『自由と独立と己れとに充ちた現代に生まれた我々は、その犠牲としてみんなこの淋しみを味わわなくてはならないでしょう』
こんな時代になったばかり…ですよね。

私は…私が生まれ育った時代は、自由と独立と己なんて空気みたいになっちゃってる時代だったと思うのです。
(あ、でも、女性の私としては、今現在と比べてちょっと男女平等ってことに関してはまだまだだったかなーとは思いますが。
なんか、女子でもお勉強しろと言われるわりには、女子だから家事を手伝えとか言われちゃったり…成績が良かったにもかかわらず、理系進学は女子だからやめとけって止められたり…アホか?
そういう意味では、暮らしにくいことが無きにしも非ず…でしたけど。ま、ちょっとだけです、私にとっては。だって私、自分が正しいと思わないならば、人の言うことなんて聞かないし。)


孤絶って、自分にとっては子供の頃から当たり前の感覚でした。
絶望的に孤独…だけれど、この孤独をなくすことも、孤独から逃げだすこともできない。
ずっと付き合っていかなければならない。

襲いかかってくる孤独感を、私は常にうまくかわして生きてきたと思います(生き抜いてきた…と表現してもいいかもしれない)。
まるで孤独とダンスするようにして。

それは今でも同じだし、これからも同じだと思います。
私は死ぬまで孤独と踊り続けるつもりです。
きっと、フィナーレまで上手く踊れる…自信もあります。


あ、孤独の他に、もう一人いるかな。
虚無感…このかたも私のダンスのお相手です。





でも、この『こころ』に出てくる人たち、私みたいに踊ったりしないんですよねぇ。
真っ正面から受けて闘ってるみたい。

とても真摯で真面目…だけれど、不器用。
自由、独立、己、こやつらへの対応を模索する時代だったんでしょうかねぇ。


なんとなく、自分の子供の頃、まだ今の自分のようにすれっからしてなくて、純粋だったはずの自分を思い出します。
まだ、あの頃は私もなんでも真正面から受けて、闘っていたなぁ、なんて。

そんなこと続けてたら、身が持つはずがない。



でも、踊り方を覚えて、楽にはなりましたが。
これ、はたして、私は何か大切なものを失ってるのではないかしらん?
なんてことも考えてみたり。

ぐるぐるぐるぐる…

気がつけば、今、もう朝です。
あーだめだ、もう頭まわらないや。
ここまでにします。








さて、気分をかえて。
今日も一日頑張って働きまーす!


















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