失われた時を求めて、ちくま文庫版最終巻です。

第七篇 見出された時

タイトルがかっこいいですね。



今、50ページ目くらいを読んでいます。
作中では、ベル・エポックから第一次大戦を迎えて、時代も文化もまったく変わってしまいました。
社交界のサロンの力関係もすっかり入れ替わってしまっています。


この長い小説を読んでいると、どうにも、まるで自分がこの『失われた時を求めて』の時代のフランスに生きてきたような錯覚に陥り、作中での時代の変換を捉えて「ああ、長い年月が過ぎ去ってしまったなぁ」なんて切なくなります。




もうすぐ、この小説も読了です。
私は、本の終わりが近づくと、最後が気になって、やたら読むスピードがアップしちゃうんです。
でもせっかくの20世紀最高峰の小説なんですから、最後まで、焦らずじっくり読んでいくように気をつけたいと思います。