曇り空の下、あてもなく歩いてた。
何がそうさせているのか、気持ちはブルーだった。
本当は分かってる。けど、気付きたくなかった。
ふらふらと流されるように、ただ、歩いていた。

空はグレーで、太陽を隠してた。
立ち止まり、空を見上げていたら、年配の女性に声をかけられた。
付いていくと、喫茶店のような、スナックのような小さなお店に入っていった。
「そんな死にそうな顔してたから放っておけなかったわ」
そんなことを言われた。そんな顔してたんだ、私。
数人掛のカウンターと壁に沿った長いソファー。
ソファーの前にはいくつかのテーブル。
その女性はマフラーとコートを脱ぐと、
「座ってて。」
とソファーを指し示した。
「ママ、もうすぐRYUJIくん、来ますよ」
「あ、もう、そんな時間?」
そんな会話をママさんとカウンターの中の女の子が交わしていた直後、
入り口が開いて入ってきたのは………青木くん?……
「こんにちわぁ~」
元気な挨拶。とてもさわやかです。

お店の皆さんと知り合いのような青木くん、仕事の帰りに寄ったという。
(えぇ~?本当?)
なんてことを思いつつ、でも、何故か知っていることを伏せてた。
と言うか、聞かれなかったし、私も言わなかった。
常連のお客さんが1人、2人入ってきて、

青木くんも軽くものまねなんかして、そんな和んでる中にいた私。
渡辺真知子をやってくんなかったのが、ちょっと残念。
いつの間にか隣に座ってたママさんが、
「少しほぐれてきたみたいね。」
「…?」
「表情がなかったから。」
(表情がないかぁ。かなり重症だな。)
「私もいろいろあったわよ。でも、今は笑えてる」
みたいなことを言われた。
それで、何故か帰らなきゃと思って席を立った。けど、足が動かず。
そしたら、青木くんが後ろから肩に手を回してきて、
「大丈夫だから。自分の思うようにしたらいいよ。」って言った。

『大丈夫だから』が胸に響いた。
少し泣きそうになってたら、笑いながら頭をポンポンとされた。
(あぁ、私ってば子供みたい)
ポンポンってリズムが落ち着かせてくれた。

「ありがとう」
と振り返ろうとした瞬間、聴き覚えのあるメロディが…。


   これは……。
   『残酷な天使のテーゼ』?


目を開けたら、ミューが目の前で丸くなって寝てた。


………夢だった。


ちょっと生活がバタバタしてたり、ハケンと家の仕事の狭間で混乱があったり、
いろいろな要素があって、どこか精神的に疲れてたのか、
「大丈夫だよ」って誰かに言って欲しかったのかな?なんて思った。


今度は違うシチュエーションで、お願いします。