タイガー計算器です。

手廻し式で歯車を動かし機械的に四則計算などを行います。

タイガー手廻計算器: 分解と修理

技師だった伯父にもらったあとたいへん長く放置していたもので、まったく動きません。

分解して注油することにしました。

タイガー計算器の銘板(No.272889)

 

タイガー計算器は、1923年に「虎印計算器」として販売が開始されたのち、価格と品質で外国製品をしのぎ、累計販売台数は50万台近くにまで達したようです。

 

これは、6期に分かれる製品のうち5期にあたる製品で、1965(昭和40)年頃に発売が開始されたもののようです。

価格は昭和28年から最後の型まで変わらず、ずっと35,000円だったようですが、当時の物価(理髪料金350円、カレーライス120円、葉書7円、そば50円)を考えるとずいぶん高価です。

 

昭和40年代にIC電卓が登場し、加速度的に小型化、低価格化がすすむなかで、タイガー計算器は昭和45年に製造を終了します。

 

 

 

歯車にクレ556を吹き付けていじっていると、少しずつ動き出しました。

タイガー計算器の分解と機械式計算

 

 

 

「タイガー手廻計算器資料館」( https://www.tiger-inc.co.jp/temawashi/temawashi.html)に使い方が詳しく出ていました。



355÷68を計算してみました。

「置数レバー」を動かし、355を表示させたあと右側の「クランクハンドル」を右回転させると、下の窓に355が表示されます。

タイガー計算器の「355」表示とクランクハンドル

 

タイガー計算器の「355」表示部分

 

「左帰零ハンドル」を手前に引いてリセットしてから、「クラッチ」を÷に合わせます。

タイガー手廻計算器のクランクハンドルと分数の切り替えレバー

 

クランクハンドルを左回転させると、左窓に1、右窓に287が表示されます。

タイガー手廻計算器 355÷68の計算結果

 

続けて左回転させるごとに68が引かれて行きます。

6回転目でベルが鳴り、大きな桁数が表示されます。

タイガー計算器の操作部と表示窓

 

そこで右回転をして前に戻すとベルが鳴り、計算の終了です。

タイガー計算器の数字表示部分

 

左窓に商の5、右窓に余り15が表示されます。

 

60年ほど前の計算器はまだ使えるようです。除法計算で余りが示されるのも場合によっては便利かもしれません。

アルゴリズムを用いることで、累乗根や三角関数の計算もできるようです。

 

 

 

朝夕に少しだけ涼しい風を感じ始めました。

淡いピンクのバラの花

 

ピンクのサルスベリと木々の風景

 

白い花がガラス瓶に生けられている