古い蓄音機がうまく回転しなくなり、分解、注油などを行いました。
底板がおそらく湿気のためにふくらみ外れてしまっています。
数年前に2年間ほど車庫に置いていた時期があり、一気に劣化がすすんでしまったように思います。
底板に、Victor Talking Machine Companyが、工場出荷時に貼ったラベルがありました。
NOTICEとあり、特許一覧を印刷しています。
1917年までの特許日付がありました。
サウンドボックスです。
鉄針を固定するネジがなくなっています。
今までは鉄針を差し込んだ後、竹ひごを細く削ったものを隙間に差し込んで固定して使っていましたが、この際、ネジが欲しいと思い、GPTに相談したところ、The Phonograph Shopという店があることを教えてくれました。
検索してみると、ノースカロライナ州ミッドランドで家族的に営んでいる小さな店のようでした。また、運営者が股関節を痛めていて発送処理が通常より遅くなっているようです。
ネジ(Needle Thumb Screw)は600円でしたが、送料が4,000円もするようなので、ついでに鉄針200本とマイカ振動版を押さえるゴム部品、ガスケットも同梱で購入しました。
発注が7月6日、15日アメリカを出発、17日日本税関、注文してから約二週間を経て、ついに19日到着しました。
ところがこのネジが緩いのです。
おそらく雌ネジの方が長年の使用で摩耗しているためではないかと思われました。
ネジにアルミ箔を二重に巻いてなんとか鉄針を固定させることにしました。
ターンテーブルのフェルトもかなり劣化していたので、30cm×30cmのフェルトを買い、丸く切ってから上に置きました。
ゼンマイを巻いてから、うまく回転してくれることを念じつつ針を落としました。
ソプラノ、リア・ギンスターによるモーツァルト、アレルヤです。
音量にご注意ください。
昭和14年出版の『名曲決定版』で、あらえびす(野村胡堂)は、リア・ギンスターをこう評しています。
「愛す可きソプラノだ。が、少し女學生めく。ドイツ生まれで英國の人氣を博してゐるところが、この人の甘美さの證拠だらう。」
同じくソプラノのガリ・クルチには2ページを費やしていますが、リア・ギンスターについてはわずか4行で終わります。
















