古い蓄音機です。

Victrola VV-IX 蓄音機

 

おそらく1910年代後半から1920年代初頭の製造のものと思われます。

40年ほど前にニスを塗りましたが、それ以来ほとんど手を加えていませんでした。

すっかり埃っぽくなっています。

Victrola VV-IX 蓄音機

 

Victrola VV-IX 蓄音機 レトロなデザイン

 

Victrola VV-IXのロゴと製品情報

型番はVictrola VV-IXです。

Victrola VV-IX 蓄音機 金属プレート

ここ10年ほどは、数えるほどしか動かしていませんでした。

 

Victrola No. 2サウンドボックスと針

 

Victrola VV-IX 蓄音機部品の金属プレート

先日トイストーリー4をテレビで視ていたときに、一瞬蓄音機らしきものが映っていたので、久しぶりに聴いてみようとSPレコードをセットしてみました。

 

ところが、ターンテーブルは回転するものの、鉄針がついたサウンドボックスを下ろすと重量の負荷で止まってしまいます。

 

 

GPTに相談すると、Victrola VV-IXは比較的修理がしやすいとしたうえで、次のようなことを教えてくれました。

 

 

 

最有力の原因は、駆動系のトルク不足であり、以下を確認すること
① ゼンマイの巻き具合
② ブレーキを完全に解除
③ ガバナー(調速機)の油切れ
④ センターベアリングの油切れ
⑤ ゼンマイグリスの固化
⑥ ゼンマイ切れ
⑦ サウンドボックスの異常

さらに、まず試すべき順番としては
①ゼンマイを十分巻く(30〜40回)
②ターンテーブル中央軸にミシン油を1〜2滴
③ガバナー(3つのおもりの部分)にごく少量注油
④ブレーキが完全に離れているか確認



現状からみて、原因はオイル切れ、グリスの固化のいずれか、あるいは両方と思われ、分解してみることにしました。

 

ターンテーブルを上に引き上げて外します。

Victrola VV-IX ターンテーブルのベルベット部分

 

画像下の左右のマイナスネジを外します。

Victrola VV-IX 蓄音機 駆動部

 

後方が支点になって手前が持ち上がります。

固くて、マイナスネジを外したあとの穴にドライバーを差し込んで持ち上げました。

Victrola VV-IX 駆動系部品と注油箇所


ガバナー、遠心力で回転しつつ速度調整をする要です。

Victrola VV-IXのガバナーとゼンマイバネ

 

この円筒のなかにゼンマイバネが入っています。

Victrola VV-IX 駆動部ギアとバネ

 

ゼンマイバネのロック機構

Victrola VV-IX 駆動部、ネジとギア

 

下方両側の支え金具部分は、駆動部がついている板を垂直にして上に引くと外れました。

Victrola VV-IX 駆動部点検

 

Victrola VV-IX 駆動部 メンテナンス

この板の左上部の注油図(Oiling Diagram)は、劣化してほとんど残っていませんでした。

 

インターネット上で、この画像を見つけました。

Victrola VV-IX注油図

「OIL BEARING」が注油箇所を指すと考えてよさそうです。

 

駆動部がついた板を外したあとの筐体です。

ホーンはぶ厚い鋳鉄でできており、駆動部を外したあとでも10kgくらいの重さがあるのではないかと思われました。

Victrola VV-IX 蓄音機内部のホーンと駆動部

 

実に重厚にして長大です。