みなさんの地域では、子供や赤ちゃんに

アクセサリーをつけますか?

 

 

ニュージーランドは移民国家なので

いろいろな文化の方が住んでいます。

0歳の赤ちゃんにピアス穴を開けたり、

小学生でもピアスを学校にしていったり。

 

基本的に他の家のやり方は関係ないという具合で、とても自由です。

 

 

友人の子が髪の毛を5歳まで切らなかったのですが、

インドの彼女の出身地では

男の子でもそういう風習なのだとか。

あまりにも目が大きくて可愛らしいので

いつも女の子に間違えられていましたが

それは仕方ないわねと、

親が全く気にしませんでした。

 

ヒトハヒト。

ウチのやり方がどう思われようとカンケーナイ。

概ねそんなおおらかなお国柄です。

 

 


 

そんなニュージーランドでも

男女の区別というのはまだまだ深くて

ブレスレットについてお客様と意見が分かれたことがありました。

 

赤ちゃん用の、模様が入った

銀のブレスレットをご希望のお客様。

お子さんの性別はと聞くと、

「男の子にブレスレットなんかあげないわよ」

とのお返事。

日本であればお客様に口ごたえなど

しないかもしれないが

反射的に「そんなことないですよ」と

言ってしまった。

 

インド人の方はよく金のブレスレットを

男の赤ちゃんにも贈りますし

日本では着物で着飾ることもあります。

(これは七五三)

そんな会話をしながら、へーそうなのと

素直に興味深そうな反応のお客様を接客しました。

 

 

若い国ニュージーランドの中では歴史の長い当店。

そこでこの地区にはいない、

アジア人の販売員の私。

 

レシートを両手で丁寧にお渡ししたり、

店の隅々まで掃除機をかけたりするのは私一人。

今日も良い日でありますようになんて思いながら

拭き掃除するヒトなんて誰もいない国なのです。

 

 


うちの店は日本の質の高い宝石店とは

雲泥の差かもしれない。

 ピカピカで歴史があって親子代々お客様がいる。

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でも私には夢がある。

 

赤ちゃんが生まれたときに

銀のブレスレットを買ったら

その子がSweet 16になった記念のアクセサリーや

親元を離れるときのお別れの腕時計のギフト

婚約や結婚指輪、記念日のプレゼントを

うちの店で買いたいと思っていただけるような

家族御用達のお店にしたい。


そう思って、いつも店頭に立っています。

 

この気持は、頭取がふらっといらっしゃったときに

熱く語ったのでその話はまた後日。


 

本日もご来店ありがとうございました。

 

3週間ほぼ休みがないような

カバーしまくりの働き方をしていたので

筆が追いつきませんでしたが、

ネタがたっぷり貯金できました。

 

今後とも宜しくお願いいたします。

 

石の上にも3年。土の中にも3年。

セミは土の中で7年。

よく我慢するよね、セミの幼虫。


私はとりあえず、自分が仕事で納得できるスキルを身に付けるには、だいたい3年を目安にしています。

 


今は初夏のNZ。3年前に植えたアスパラガスが

顔を出しました。

冬の間 荒れ放題 自然栽培にしておいた庭の

草取りをして見つけたお宝。

白いアスパラガスです。


 

この国ではヨーロッパと違い、

白いアスパラガスはほとんど市場に出ません。

高級レストランではおいしいバターソースとともに

とてもいいお料理になって出てきますが

うちの食卓には上りませんでした。

 


中学生の頃、フランスやスペインの食卓を夢見て

夢中で読んだ『奥様手帳』By 味の素 の

フードエッセイ。

モリエールというきのこや、

白いアスパラガスを想像して

いつもため息をついていました。

 


そしてニュージーランドで家を買い、

庭に植えたのが、アスパラガス。

最初の年は鉛筆ほどの細いものが出ても採らずに

ほうきのようになるまで放っておき、

株を太らせます。



次の年から、数本だけ食べましたが、

気がつくとすぐにほうきになってしまい

固くて食べ物ではなくなっていました。

筍と同じくらい速く、ぐんぐん伸びるのです。

 


さて、3年めの今年は、雑草を取った土の中に

色白のきれいなアスパラを2本発見。

1本はバターソースで食べました。

家族は有り難がらないので

独り占め。


 

夢にまでみた白アスパラは柔らかくて甘くて

とても感動しました。

ある本によれば20年も生え続けるという

アスパラガス。

ありがとう、荒れ庭 大地の恵みよ。

 もう1本は温存しました。


大きくなってね、とまた埋めました。

そして予定通り忘れてしまいました。

☆最後の写真参照



さて私ことミツバチは、サナギにさえなっていない

芋虫の販売員です。

ジュエラーとしての知識はまだまだ。

お客様との会話で教えていただく宝石の知識や

同僚とのやり取りで知識の貯金を

増やしているところです。

 


自分でできる努力はしようということで、

先週思い切って、清水の舞台から

バンジージャンプをする気持ちで

0.5カラットのダイヤモンドの指輪を買いました。




 

これは勉強という建前の自分への投資。

Trademe というサイトで買ったのですが、

とーーーっても緊張しましたー!

体温が下がっちゃった。

 

2週間写真を拡大しつつ眺めつづけたその指輪。

実は当店で扱う指輪によく似ていました。

金の台座に、大きな石が真ん中に。

両側には小さな石が4つづつ並んでいます。

子供が幼い頃には、抱っこで傷つけないように

絶対につけようなんて思わなかった

高めのセッティング。



ロックダウン中の宿題に

『理想の指輪を描きなさい』という課題があり、

それとほぼ同じ指輪を勤務先でみつけたときには

あ、もうこの世に出ていたのかと思いました。


 デザイナーにはなれなかったか。ざーんねん。


オークションサイトの小さい文字の詳細

Fine print(これ、オンラインショッピングでは

超重要)を読むと、なんとサイズが私の薬指。

サイズ直しも要らず、

石の色やカット、透明度も店のものと同じでした。

それも半額以下。

Clean as newという言葉を信じて、

3週間迷って購入しました。

 

 

贈られてきた指輪のパッケージを夫が見つけ

「よく普通郵便で贈ってきたね」とひと言。

確かに、トラックナンバーはあったけど

受け取り時の署名が必要ではなかった。

玄関マットの上によく荷物が置き去りにされる

この土地で、よく無事に届いてくれました。

 

 


これはお客様のリクエストで送った写真。
ニュージーランドの2000ドルは約16万円です。


資料や課題では、

実感としてよく頭に刻まれなかった

ダイヤモンドについての基礎知識。


自分がお金を支払うために

詳細を何度も何度も読み返しました。

色の濃さやカット、指輪のサイズや市場単価、

保険で買い換えられる値段など

納得できたうえで、支払いをしました。

 

 

いくら保証書付きとはいえ、

それ自体が作り物かもしれないので

うちの店で見たことがある商品でなかったら

2週間分のお給料を投げて買うことは

しなかったでしょう。

 

 

私が買った指輪は、

指が太くなってしまった御婦人が

質屋さんに出したのかな。

ライフスタイルが変わると指の節が変わります。

遠くのお店で誰かを待っていたこの指輪。

大切に使わせていただきます。

 

 

毎日キラキラした物をみていると、

マグパイという鳥のように物を集めたくなりますが

そこはちょっと冷静に選びます。

お給料を全部つぎこまないよう注意しないと。


新商品が入荷すると、商品出しをしながら

「これいいわね〜」と同僚と楽しく話します。


そして実際手に取りながら 、

アクセサリーの質や耐久性、

使ううちに弱くなりそうな箇所を見極めます。

私物との合わせ方やマスクとの相性を考えて

冷静にショーケースの中を見つめているうちに、

数日で熱が覚めることが多々あります。


店員であることは、衝動買いをしなくて済む

役得かもしれません。

 

 

今は土の中で栄養をドンドン蓄えて

知識と経験を豊富にするとき。

事務処理や商品の流れを先輩から習ったり、

お客様から、世界情勢から、家族の秘蔵品や

自分のところへきた指輪からも

知識として吸収する時期。

 

 

そしていつかニョキニョキと

アスパラガスのように頭角を現す

元気良く成長する販売員になりたい。

 

 

そんな夢を持たせてくれる初夏の日でした。


 

 本日もご来店いただき感謝します。

次回は売上目標達成なるか否か。

新米販売員のドタバタ経験を書きます。


またお付き合いくださると嬉しいです。

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今ニュージーランドは桜の季節です。
 

10月10日は日本の体育の日でしたね。

運動会は毎年大嫌いで、

前の日から熱を出したりしました。

 

自分が苦手なことを大勢の前で披露する。

どんなに足が遅いか、証明するような日。

 

だから日本で教壇に立っていたときも、

できない生徒の気持ちは

痛いほどよくわかっていました。

 

運動会では母親くらいしか

注目していないと思うけど、

毎回最下位でゴールを切るのは

自分のできないことを思い知らされて

嫌だったなあ。

 

でも玉入れとか綱引きは大好きだった。

負けても自分のせいじゃないから。

そして、基本負けず嫌いなので、

勝つとすごく嬉しい。

やっぱり、そこはもれなく嬉しくなるのです。


 

同じ会社の中で、支店の売上成績を見比べて、

うちの店はよくやってるねと

先輩方と話すことがあります。

全国の中でも成績が良いと、それはもう

玉入れや綱引きで勝ったかのような喜びよう。

同じ学校の中で競い合っても楽しいけれど

やっぱり売上の競争でも

チームではそんな楽しさがあります。


 

やっぱり、玉入れ好きだなあ。

それはさておき。


 

さて、販売員には

個人でも売上の成績がついて回ります。

うちのジュエリーストアも

全員が毎日数字で計上されます。

 

目標を目指して売ることについてどう感じるか、

就職面接の時に聞かれました。

それが重荷だったり、嫌な人は

最初から雇いません。

目標を掲げない店に行けばいいから。

 

私は「面白そうですね、モチベーションが上がると思います。」と答えました。

そしてすかさず、達成できないときはどうなるのか質問しました。

辞めさせられるのかなー、なんて。

 

対策としては

マネージャーと何度か相談をして

できることを全てやっているか振り返る。

例えば、雑談から入ることなど、

できていないことをプラスすることを繰り返す。

今まで売上目標を達成できずに

折れた人はいないという話だったので

ちゃんとサポートしてくれるかも、と考えて

この会社に就職を決めました。


 

ありがちなのが、何かお探しですかと

いきなりセールスに入ること。

これは新入社員研修で、

並のセールスはしないようにと言われました。

 

例えば雑談から入り、お客様ご自身に

心の底から興味を持つ。

どなたかのお誕生日なのですかと、

なぜご来店になったのかを聞いてみる。

W51H

なぜ、誰が、どこで、いつ、何を、どのようにから質問をする。

 

今ニュージランドは10月の春休みなので

スクールホリデーでお子さんを5人連れて

ご来店したお客様には

How are you getting on with your school holiday?

(大変そうですね、のニュアンスを含んで)

ホリデーをどのようにお過ごしですかと

聞いてみる。

大抵は苦笑いしながら、

なんとかやっています、みたいな答えです。

How is your school holiday? 

春休みを楽しんでいらっしゃいますか、とは

また違った言い回しを私は使います。

 

 

 

入社したての時期は

先輩が横に付き添ってくださったり

なぜかまぐれでよく売れたり

8月には同じお客様が帰ってきてくださったり


 

閑古鳥がなく時には、ウィンドウを磨いたり

入り口を念入りに掃除したりしました。

風水みたい。

英語ではフンシュエと発音します。

こんなことを気にするスタッフは私だけです。

 

 

でも入ってくると思うんですよね。

幸福は、春風のように。


 

 

ここで改めて

自分はどんな人になりたいか考えてみました。

どんな販売員になりたいのか。

私は何を大切にして仕事をし

生きていきたいのか。

 

 

新人研修のときに心に残ったことは、

ただ売るんじゃなくて

「お客様にピッタリのものを探し、提案し、

満足していただく」ということでした。


 

いろんなHow toはあるかもしれません。

でも、満足していただく。

最初も最後も、お客様が幸せになるのが目標。


 

お誕生日のギフトで

家族やご友人にぴったりのお品を

見つけたときのお客様の顔は

10月の空のように晴れ晴れとして

贈ったときの喜びに期待に胸を膨らませる感じ。


 

子供用のイヤリングや、

壊れているかもわからない時計の電池交換など

売上の数字としては

あまり大きくないものがあります。

でも私が欲しいものは数字だけじゃない。


 

お客様のお話を聞くうちに

(NZではよく子供もピアス穴を開けるので)

7歳のお嬢さんに、人生初のピアスを贈ったり

亡くなったご主人の時計を身につけたくて

ご来店になることがわかりました。

私も夫の祖父の時計をもっていますが

その気持はとても良くわかり、

ジーンとしてしまいました。

 

メンズの金色の時計でもよくお似合いの

長身の女性のお客様。

ご主人の時計をお返しして

『これでいつも一緒ですね』という気持ちで

見送りました。

 

 

 

さて、では私は何を大切にしていくのか。

 

 

 

 

扱う品と一緒に、

お客様に持ち帰っていただくものは

 

ハッピーな気持ち

満足感

もしも贈り物が重複していたら交換できる安心感

そして、このお店なら、この人なら

一緒に考えてくれるという信頼感

石にまつわる言い伝えや歴史

サマータイムの度に変えなければならない

G-shockなどの時刻のセットができなかったときの

サービスなどなど。


 

今考えるとすべて目に見えないものです。


 

そういえば、サンテグジュペリが

いちばん大切なものは目に見えないものと

書いていました。

 

星の王子さま (岩波少年文庫)



 

私は品物と一緒に、幸福感を送り出す人。

そして何よりも

お客様やチームのみんなとの

人との絆を大切にしたいです。

 

ジュエリーのクリーニングや

絡まってしまったネックレスを解く作業、

時計の修理の進み具合の確認やお店の掃除など

売上には直接つながらないことでも丁寧にして

お客様を幸せにしたい。

 

それが私の幸せだから。

 

今日もご来店ありがとうございました。